ノルウェイの森 上 (講談社文庫)/村上 春樹
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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)/村上 春樹
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登場する人々の自殺率が高いお話です。
映画にもなったくらいなので、どれだけおもしろいのだろうと
期待して読んでしまったため、いやはやどうも…。

雰囲気は古典文学。

例えば、ヘルマン・ヘッセの「車輪の下」とか。


常に何か思案していて、

気づけは、

いつも「死」が近くにある、

みたいな。


でも女性感は現代風。

主人公にとって、

特別な女性が一人いますが、

その彼女以外の女性に対して

主人公はいやに冷めていて、

ひどい扱いをされています。


けれど、主人公は

もてるみたいで、

女の姿はいつもあります。



知的で、

自分の世界観を持っていて、

カッコイイ。


確かにモテル要素は

備わっています。


恋愛なしにしても、

こういう人と話すのは

楽しそうです。


その天も地も歯牙にもかけないような主人公を

言い負かしてみたいけど、

彼は頭の回転もはやそうだから、

逆に言い負かされそう。


うう。

想像するだけで

イラッ。


ともかくも、

彼の暗さを照らしてくれる

破天荒な女の子の出会いがあって、

よかったと思います。


彼にとっての特別な女性は、

どこか暗い部分を持ち合わせていたから、

彼と彼女がずっと一緒にいたら、

お互いの暗い部分を増幅させて、

いい結果にはならなかったと思います。



しかし、「ノルウェイの森」

映画の「アマルフィ 」みたいに、

その国の話がでてくるのかと

思っていましたが、

音楽のタイトルだったんですね。