こんばんは。

「ソニーらしさ」「ホンダらしさ」 今はどこに見られるのか!

1980年代から1990年代にかけ、日本の優れた工業製品は世界を席巻したが、今や昔。
韓国製品や台湾製品、アメリカ製品にノキア等の北欧製品が世界ブランドとして、多数報道されている。

アップルやサムスン、LG、ノキア、エリクソンらよりも前に世界的に名を馳せていたブランドは、どこだったか。
現在の30代中盤世代以降の多くは「ホンダとソニー」を挙げることだろう。

この2社には、常に「らしさ」がつきまとってきた。この「らしさ」というのはハッキリとはことばにできないのだが、
ホンダの場合は創業者・本田宗一郎氏の開発魂をベースとしたCVCCエンジン、F1参戦、海外積極展開、ASIMO開発などが挙げられるだろう。

また、「ソニーらしさ」も同様に創業者・井深大氏と盛田昭雄氏の精神を受け継いだクリエイティビティに溢れる製品を国内初のトランジスタラジオ、ウォークマン、ハンディカム、AIBO、VAIOといった形で世に送り出し続けたことにある。

【ホンダらしさが表現された120秒動画を2本公開】

この2社は「らしさ」を今も持ち続けているのか。その一端はホンダが3月12日に公開した120秒動画「試す人になろう 篇」「負けるもんか 篇」に見ることができる。「試す人になろう 篇」では、研究所スタッフが車作りにどのように取り組んでいるのかなど、ものづくりをする現場の様子を撮影したもの。
「負けるもんか 篇」では「何度でもやる。さあ、昨日までの自分を超えろ」というメッセージを伝えている。

【ソニーらしい採用――“ルールを変えよう”の波紋】

一方、2005年以降はテレビ事業の赤字が続いていたり、12日には約1万人の従業員の削減を発表するなど、何かと不振が取り沙汰されているソニーだが、今年の初頭、多くの人を驚かせたのが「ルールを変えよう」という採用コンセプトを打ち出したことだ。


http://www.news-postseven.com/archives/20120422_103838.html


この2社に共通していた事は「マイノリティで在り続ける事」だったと思う。それこそ「面白くなければ製品じゃない」精神で会社が発展していたんだ。


会社は生き物だから変わっていくのは分かるんだよ。だけど船で言う所の竜骨の部分は変えてはいけなかった。ソニーの面白いが売れないのが味だったように。ホンダのどんな車もスポーツ性があったように。


結局どちらの会社も現場の叩き上げがいなくなって頭でっかちの文系がトップになる事で面白みのないただの会社に成り下がってしまった。


ホンダは遅まきながら気がついて方向転換しかけているが、ソニーはまだ駄目だ。このままでは遠からずソニーは名前だけの別の会社になるだろう。


どこの会社も一緒だが技術者を軽んじると後でどんな代償を支払うか考えてみるといい。


それではまた。