こんにちは。
BPnet からの転載です。
「足し算の民主党」では経済は立ち直らない
すでにこんなにある民主党の「足し算の政策」
国民が選択したのに、民主党が選択しない。足し算は自民党だけの時よりも悪くなる。いくつかの例を挙げよう。
1.八ツ場ダムをやめよう。しかし、今までに自治体の払った分は補償する――。これでは今までに使った2500億円と、補償部分の2500億円で完成する場合に比べて納税者の負担は1500億円多くなる。合意の上で支払った自治体も共同責任者なのだから補償など必要ない。
2.県外移転を標榜していた民主党や社民党に腹案がなかったことが露呈。普天間基地の移転を嘉手納に、と突如岡田外相。よほど嘉手納町への補償を弾まなければ受け入れは困難。今までに普天間に使った費用はどうなるのだ?
3.東アジア共同体提案でアメリカが硬化。結局アメリカを入れるのか? ASEAN+3に落ち着くのか?オーストラリアなどの加入も考えていくとAPECとどう違うのか? 東南アジア全体が入るのか?インドなど南アジアも、など次々と足し算していき、ついにはアジア太平洋? ユーラシア大陸? トルコから極東ロシアまで?
4.子ども手当? 高校の授業料無料化? 母子手当? 生活保護拡充?などあらゆる手当が拡充し、働くよりも手当をもらう方が高額所得者に。結婚しているより、偽装離婚して母子手当と生活保護をもらいながら同居するのが日本の流行に? 旦那が20万円稼ぐと子供二人で合計月収43万円。中流の中、という素晴らしい福祉国家に。全部が「足し算」できる、という前提なら。
5.羽田空港のハブ化は稀に見るクリーンヒットであったが、森田健作千葉県知事に突っ込まれると、羽田と一体経営、と足し算になってしまった。国は羽田をピカピカに磨くので、成田の使い方は自分たちで考えろ、と言わなくては不便で競争力のない状態がいつまでも続く。イギリスのヒースロー空港に対するギャトウイック空港みたいに海外資本に売り飛ばしてもいいから生き残り策を考えろ、と言えば、少しは自民党との違いが分かるのに……。
6.金利も元本もモラトリアム。どうせ銀行は預金者にもたいした金利払ってないんだから、借りた方も銀行に金利払わない、というのは一理ある!住宅ローンの支払いも苦しければモラトリアム。「お借り入れは計画的に!」とサラ金が言っているが、計画性がなかった人が得する社会が遂に来た。それで銀行が破綻したら、そこも公的資金で救済。これも足し算。誰が負担しているのか、言わないところが民主党の人気の秘密。
このような足し算内閣が90兆円を超える歴史的な予算をまさに生み出そうとしている。しかし、こうした浮ついた無駄遣いは金融の世界では見逃されることはなく、いずれ国債の暴落となってくる。今のところ民主党のアイデアは郵政事業を再度国営化し、郵貯と簡保の資金をそのまま国債買い取りに向かわせよう、という戦術らしいので、一応やっていることは首尾一貫している。
しかし、郵便局がアブナイ国債を買うだけ、という内情が明らかになれば、いずれにしてもどこかで「裸の王様」がバレる。その時アルゼンチン(2002年)と同じデフォルトになるのか、それとも、国民に詫びて「徳政令」をだすしか方法はないだろう。将来の少ない人口でGDPの2倍にもなってきている巨大な旧国債を償還する能力は到底ないだろう。おそらくデフォルトしたあとで4割くらい割り引いた新国債と交換してあげる!などの徳政令しか、政府にはあまり打ち手がないことも事実だ。
新政権を取った民主党は行政の無駄をなくします、と言いながら、当面はマニフェスト優先で「足し算」状態が続くのであろう。国民がいつ気が付き、どのあたりから怒りがこみ上げてくるのか、自民党政権を少なくとも10年くらいは延命させすぎてしまった国民性から見て、余り楽観視はできない。
とまあ本文はかなり長文なので抜粋させて頂きました。
もうお分かりの様に概算要求の時点で赤字国債を歳入の半分以上を占めるほどに発行し、雲を掴む様な話で煙に巻こうとしています。
実の所、歳入は1980年代位に落ち込んでいるんです。
それなのにお金を使う方向で行こうと言うのはどう考えても納得できるはずがありません。
子供手当てに母子加算…国民は平等であるというのは否定しません。しかし絵に描いた餅をどうやって食べるんですか?
普通に考えてここは歳出を抑える方向に行くと思いますが…
いろいろな物を犠牲にしようというのに、在日関連の予算は削るどころか増やす方向というのがますます気に食いません。国をよほど売りたいんでしょう。
閣僚の発言一つコントロールできない、言いいたい放題のフリーダム内閣はもう解散した方がいいのではないでしょうか。
この国はもう無政府状態になりつつあります…もう何年も前から。
この国際的に力を失った国は簡単な計算もできない首長を頂いて何処に向かうんでしょうかね。
沈む船からは逃げたいですね…
それではまた。