富士山の山開きと有料化のニュースをやっている。

私も若いときに登ったことがある。

21歳 下宿の仲間4人で卒業の思い出にと
 貧乏学生なので、夜行列車で京都から御殿場線まで
 後はバスで河口湖へ行き
 河口湖畔でキャンプで数泊

 本栖湖などにも遊びに行き、天候を見て、あるとき
 今夜富士山に登ろうと 勢いで一致
 5合目まではバスで
 夜12時に登山開始しご来光を目指す。

 日の出は4時過ぎだろうから、当然走り始める。
 今でいう弾丸登山だが、当時はすいているので、
十分に急ぎ足で追い抜きながら登れる。
 8合目まで行くと、3人は疲れた、気持ち悪いといわゆる高山病で休憩すると言い出す。
 私だけは元気なので、なんとかご来光を頂上でと急ぐ。
 しかし結局間に合わず、9合目でご来光を一瞬見て、そのまま登り続ける。
 そして頂上では、日本じゅうを見渡す、というか見下げる。
 周りに人はあまりいないので、天下を取った気になる。

 仲間はまだまだ来ないので、頂上を一周する。
 そして、頂上の郵便局で実家に記念の電報を打つ。
 
 普通の人は空気が薄いので息が苦しくなるようだが、
 私は何でもなかった。心肺機能が強いのか、馬なら速そう。

 帰りは須走を一気に走り下りる。これも今なら落下する石が危険

 今思えば若気の至りということだが、
 若いうちに日本一を体験できたことは何かの自信にもつながっているだろう。

 結果としては、 
 記念の電報は、なぜか電話電報になり、何も残らず
 卒業記念のはずが、2名は留年

 その後会うこともなかったが、
 あるとき東京競馬場でバッタリ
 当時から競馬研究でも一緒だった一人だった。

 その年は、就職試験の日が 日本ダービーで
 タニノムーティエが勝ったのを、
 銀座のデパートのテレビ売り場で見た年でした。

 富士山には、もう登る気はないが、
 日本ダービーはPOG指名馬で勝ちたいと思っている。