いたしかゆし | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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福岡県糸島市『糸島薬局』のスタッフブログです。
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夏場の風物詩も色々ありますが

蚊による虫刺されと痒みも

その一つではないかと思います。

 

刺された箇所によっては

非常に鬱陶しいし

イライラしてきます。

先日寝ている間に

足の小指の付け根とか刺されて

難儀しました。

睡眠も阻害されてしまいます。

 

 

蚊に刺されて痒くなるのは

アレルギー反応が主体です。

 

蚊は皮膚にとまって血を吸う時

皮膚に唾液を注入します。

この唾液には

痛みを感じないようにする麻酔作用の成分や

血を固まりにくくする作用などを持つ成分など

さまざまなものが含まれています。

 

この唾液が体内に入ると

蚊に刺された人や動物の皮膚には

アレルギー反応が起こり

皮膚に炎症が起こります。

その際に分泌されたヒスタミンが

痒みを引き起こします。

 

つまり蚊に刺された時に発生する

かゆみや腫れは

蚊の唾液によって起こる

アレルギー性の皮膚炎といえます。

 

痒みが出て掻きむしると

余計痒くなる…

「イッチ・スクラッチサイクル」という

皮膚炎の悪化のサイクルがあります。

 

掻きむしることで表皮細胞が傷つき

より多くのサイトカインやヒスタミンが分泌され

皮膚の炎症が悪化する

といったものです。

 

痒み対策には

色々巷のうわさがあります。

蚊のたんぱく質を失活させるためにお湯をかけるとか

塩もみして毒を出すとか。

アレルギー反応と考えたとき

アレルゲン(アレルギー反応を起こす物質、ここでは蚊の唾液)が

体内に入った後どうこうするのでは

効果が薄い気がします。

 

 

○冷やす

○爪でバッテンをつける

といった方法は

冷感や痛感でかゆみを紛らわす

ひとつの方法だと思います。

ただ、これらの方法も

やりすぎると表皮細胞を傷つけてしまいそうです…。

 

やはり

痒みには炎症を抑えるかゆみ止めを塗る

というのが王道なのでしょう。