お茶で夏の一服を | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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こんにちは。

九州南部は本日梅雨明けしたとのこと。

徐々に列島も梅雨明けし、本格的に暑い夏へと移り変わります。

中医学的には気温が上がることで「心(しん)」に負担がかかりやすくなると考えます。

心は赤く、火のようにエネルギッシュな臓腑。

そして、夏の暑さでオーバーヒートしやすいのです。

「心」が熱を持ち、オーバーヒートしてくると、動悸や不眠、不安といった症状にもつながります。

暑さが厳しい夏には適度に「心」を冷やしてあげることが必要です。

 

熱くなった「心」を適度にクールダウンさせる飲みものに

緑茶があげられます。

緑茶は「心」を始めとして、

体内の過剰な熱を冷ましてくれる働きがあります。

 

頭部の熱を冷ます、

心の熱を鎮めて精神を安定させる、

のどの渇きを止める、

利尿作用、消化不良による体内の余分な水分を排出する、

解毒するなどの働きがあります。

 

そして、

頭痛、目の充血、熱によるイライラ・精神不安、

むくみ、下痢などの症状を改善します。

 

緑茶は食後の一服で飲むイメージがありますが、

抗菌効果で口の中がさっぱりしますよね。

さらに体をクールダウンさせてくれる効果から、

朝や日中など、体をすっきりとさせたいときに飲むと良いようです。

熱くなっているときは

緑茶で上手に体内の熱をとってあげましょう。

濃い緑茶や飲みすぎは、

カフェインの効果から胃を荒らしたりしてしまうようです。

また、茶に含まれるカテキンは鉄分の吸収を妨げます。

食事から取れる鉄分の吸収も邪魔してしまうので、

貧血気味のときや生理のときなどは、

摂取を控えたほうが良いようです。

冷やすので冷えのある方、小児、妊娠中の方は控えめに。

 

近年ではエアコンの普及に伴い、

夏でも冷えている方が増えているようです。

その場合は緑茶ではなく

紅茶やウーロン茶などを摂るようにしましょう。

茶葉は発酵の度合いが高くなるほど(赤みが増えるほど)

冷やす性質は緩和されます。