ドクダミが開花の時期を迎えています。
道端にドクダミの花が咲いていたのでパシャリと一枚。
ドクダミといえば何を思い浮かべますか?
ドクダミ茶?匂いがきつい?
ドクダミは日本各地のいたるところに分布しています。
道端でも繁殖力が強く、普段から見かけます。
誰もが知っている植物の一つと言えるでしょう。
どくだみの名称は「毒矯み」(毒を抑える)から来ているとか、毒・痛みに効くから「毒痛み」から「ドクダミ」になったとか、諸説あるようですが、昔から日本では薬草として根付いています。
現在は厚生省が発刊する日本薬局方にも収載されています。
生薬名は十薬(じゅうやく、重薬とも書く)とされます。
「大和本草」(1708年)に「我が国の馬医、これを馬に用いると十種の薬の効能があるので、十薬と言う」と書かれています。
日本固有の「げんのしょうこ」「せんぶり」同様、民間薬としても経験として様々な効果があることが分かっています。
ドクダミの薬用部位は全草。
乾燥して蓄えるには、花の咲いている時に採集した方が良いとされており、まさに今が収穫の時期になりますね。
その薬効は痔・高血圧症・便秘・たむし(頑癬)・陰部のただれ・はれもの・かぜ(感冒)・腰痛・蓄膿症(副鼻腔炎)・冷え性・帯下など。
様々な症状に効き目があります。
服用はちょっと・・・という方はお風呂に入れてみたらどうでしょうか。
どくだみ風呂は、美肌・美白やアンチエイジング効果、アトピーや皮膚病の改善、血流改善効果による冷え性や肩こりの改善など、こちらも様々なものに効果的です。
ドクダミ風呂は簡単に試すことができます。
生のドクダミの葉を使う場合、なるべく清浄な場所に生えているドクダミを収穫します。
収穫したドクダミは茎と葉を分け、丁寧に洗い汚れを落とし、葉が大きい場合は小さく切ります。
多少葉を切った方が成分が出やすくなり効果的です。
ティーパックに、切った葉を詰めて湯船に浮かべます。
使う葉の量は片手に一握り分程度。
たったこれだけでドクダミ風呂の完成です。
生のドクダミが手に入らない冬場などの場合、市販のドクダミ茶の茶葉を使ってもドクダミ風呂は作れます。
ティーパックに入っているタイプならそのまま湯船に入れればOK。
生の葉で作るよりも臭いが少なく、苦手な人でも入りやすくなります。
生の葉を乾燥させてストックしておいてもいいですね。
生の葉を乾燥させる方法としては、陰干しして丁寧に乾燥させます。
晴天の夏なら3~5日、通常1週間から10日くらいが目安となります。
葉がぱりぱりに乾燥したら出来上がりです。
小さく刻んで缶などに保管しておきましょう。
ドクダミは繁殖力が強く、すぐ生えてきてしまうので、今日では雑草として刈り取られてしまいます。
それでも昔から薬として使用されてきました。
ドクダミの効能はその繁殖力同様、生命力に満ちているといってもいいのかもしれませんね。
ドクダミ風呂、試してみませんか?