アニサキスの食中毒が急増しているそうです。
最近、芸能人でも渡辺直美さんや品川庄司の庄司智春さんなどアニサキスの被害にあっています。
テレビでもここ最近取り上げられるようになりました。
アニサキスが寄生した魚は十分に加熱するか、-20度以下で24時間以上冷凍すれば問題ないとのことです。
しかし、刺身など生で食べた場合は人の胃壁や腸壁をアニサキスが刺すなどして、みぞおちの激しい痛み、腹膜炎症状を引き起こします。
酢で絞めたり、しょうゆを付けたりしても予防効果はないとのこと。
ここ数年のアニサキスの食中毒の増加をうけ、厚生労働省も注意喚起をおこなっています。
(参考:
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000042953.htm)
九州ではアニサキス食中毒あまり聞いたことないですね。
サバに寄生するアニサキスの種類の違いがあるようで、九州のサバではアニサキス食中毒は起こりにくいようです。
(参考:http://toyokeizai.net/articles/-/165574)
でも、サンマやアジでは九州内でもアニサキスの食中毒のニュースは見かけます。
刺身を食べるときには気をつけるに越したことはないですね。
現在のところ、アニサキス食中毒の原因であるアニサキス幼虫に対して有効とされる駆虫薬はありません。
そのため、対症療法に使われる痛み止めなどの薬以外にアニサキス症に有効な治療薬は存在しません。
アニサキスは人体内では生き延びることが出来ないため、一週間ほどで死滅しますが、その間激しい痛みが続きます。
治療では、内視鏡を使ってアニサキスを摘出する以外ありません。
ただ、正露丸の成分の一つである木クレオソートがアニサキス症に対する治療薬として利用できる可能性があるようです。
正露丸の成分の木クレオソートが、アニサキスの運動を抑えると共に、胃アニサキス症による症状を軽減あるいは消失させることが期待できるそう。
また、木クレオソートを含む正露丸等を食事中あるいは食後に予め予防的に飲むことで、アニサキスが寄生する魚介類を生で食べても胃アニサキス症の症状が軽減される、あるいは胃アニサキス症の発症を抑えることも期待できるとされているようです。
常備薬である正露丸で対応出来そうなのはうれしいですね。
いずれにせよ、加熱、冷凍、よく噛むこと…アニサキス食中毒の予防を念頭に、生魚は食べるようにしましょう。