ところで
「薬味」という単語は
薬方処方を構成する
個々の生薬のことを指すこともあり
この場合
単に味(み)ともいいます。
たとえば
葛根湯を構成する生薬は
葛根、麻黄、桂枝、芍薬、甘草、大棗、生姜
といった7つの薬味を使用して構成されています。
構成する生薬を数えるときには
「一味」「二味」・・・と数えます。
葛根湯加川芎辛夷だと
葛根湯に川芎と辛夷の「二味」を加えた方剤
という言い方になります。
この「味」という数え方について
身近なところでは
七味唐辛子の「味」も
構成するスパイスの薬味を表していますね。
七味唐辛子の構成は
唐辛子に胡麻、陳皮、ケシ、菜種、麻の実、山椒
などを砕いて混ぜたものだそうです。
唐辛子を含めて7種の「味」が合わさり
「七味」唐辛子となります。
もっともメーカーや店舗によっては
現在販売されている七味唐辛子の構成は
10味以上の構成になるものもあるようです。
一味唐辛子は七味唐辛子に対して
唐辛子のみの「一味」で構成されているので
この名になっているそうですよ。