春、その目の不調は肝の疲れが原因かも? | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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健康に関することや身体づくりのこと、薬局からのお知らせなどお役立ち情報をお届けします!

最近、当薬局では花粉症も含め

目の症状を訴えてご来店いただく方が増えてきました。

今日は目の症状について少し書かせていただきますね。

 

東洋医学では

「肝は目に開竅する」

といいます。

肝は血の貯蔵庫です。

肝で蓄えられた血が目の栄養源となっています。

肝の経絡は目に通じ

肝血が目を滋養することで

目は正常に機能することができます。

肝血が十分に満たされていれば

必要な栄養や潤いがいきわたり

目も良く見えるというわけです。

 

目を使うことで血は消耗されます。

目を酷使して血の消耗が激しくなると

目に栄養が行き届かなくなってしまいます。

その結果

眼精疲労や目のかすみ

視力の低下やドライアイなど

目の症状が起こります。

 

過労や老化

食事の不摂生

女性では月経・妊娠・授乳など。

また現在では

長時間のPCやスマートホンなどで

目の酷使も深刻です。

これらはすべて肝血の消耗に繋がります。

 

東洋医学では春は肝の季節に当たるため

肝は様々な影響を受けやすい時期でもあります。

肝を補って機能を高めることが大切です。

血を増やして流れをなめらかにし

目に十分な栄養を与えられるようにしましょう。

 

うなぎや人参、

ブルーベリー、クコの実

そしてレバーなどの食材は

肝の働きを助けてくれます。

目のトラブルを感じたら

肝の働きを助ける食材を積極的に摂るようにすることで

症状を改善できる可能性があります。

 

中国では昔から

春先には菊花茶を飲む風習があるそうです。

菊花茶は肝臓の余分な熱を冷ます作用があり

のぼせやほてりを冷ますとされているのですが

肝臓の熱を冷ますことで目の疲れを緩和する

ともいわれています。

 

目の疲れは症状が重くなると

頭痛や肩こりなどを引き起こします。

その前に

普段の生活の中での

目の疲れをやわらげる習慣を身に付けましょう。

パソコンやスマホの画面を見ていて疲れたなと感じたら

目を少し休めてください。

窓から遠くを見たり

目の血行をよくするツボをマッサージしたりするのも効果があります。

 

仕事に追われていたり

テレビに夢中になっていたりすると

つい見過ごしてしまいがちですが

1日の間に意識して

目の緊張をやわらげる時間を持ちましょう。

肝を強くし目をいたわって

いつも元気な目で過ごしていきたいものです。