漢方薬の剤型あれこれ | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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糸島薬局は漢方薬や自然薬・OTC薬の取扱い、調剤を行います。
健康に関することや身体づくりのこと、薬局からのお知らせなどお役立ち情報をお届けします!

先日の九州中医薬研究会では

丸剤づくりの実習もさせていただきました。

 

まずは生薬を砕いて、蜂蜜を煮沸し

 

生薬の粉と蜂蜜を素早く混ぜ

 

練って伸ばして一回分の分量で切り分け

 

丸く固めて出来上がり!

 

丸剤を作ったのは初めてです。

実際に作るとなるとなかなか手間のいる作業ですね!

 

蜂蜜で固めるなど

昔からの知恵はお薬の剤型にも生きています。

 

漢方薬の名前には

〇〇湯、〇〇散、〇〇丸といったものがありますが

この漢字によって元々の剤型を示しています。

 

例えば葛根湯は

湯という漢字がついていますが

これはもともと煎薬として

生薬を沸かしてエキスを煮出す形で

服用されていたお薬という意味です。

 

同様に

生薬を粉に挽いて服用する○○散

生薬を粉に挽いた後、蜜などで固めて粒状にする、○○丸など

名前に元々の服用されていた剤型が示されています。

 

現在は漢方薬もほとんどが

エキス剤の粉末や錠剤となっていますが

こういったところにも注目して

昔の人がどのように服用していたかを想像してみるのも

面白いかもしれません。