お薬は「コップ一杯の水か白湯で服用」なのは何故? | 『日々の健康お役立ち情報とたま~に雑談』 糸島薬局 薬剤師コガのブログ

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お薬を服用するときは水か白湯を用いることが原則です。

 

特に、最も服用に用いると良いとされているものは白湯です。白湯は「さゆ」「しらゆ」と呼ばれます。何も入れていない水を沸騰させたものを白湯、そこから冷ましたものは湯冷ましといいます。一般的には50℃前後まで冷ました飲みやすいぬるま湯のことを白湯といいますね。

 

白湯を用いてお薬を服用することは、胃の温度を下げないためです。胃の温度を下げないということは重要です。胃の活動が自然に行われるのは、37℃~38℃程度、つまり体温に近い温度。胃の温度が体温に近いと胃の蠕動運動のリズムが整っている状態です。しかし、急激な温度変化は、胃を収縮させ蠕動運動のリズムを乱してしまいます。胃の温度を保ち、胃の活動が自然の状態に行われることで、薬の分解や吸収もスムーズに行われるのです。

 

また、お薬を服用する際はコップ一杯以上の水分を摂ることが望ましいとされています。水の量が少ないと、薬が上手く溶けて分解されにくくなります。また、食道や胃壁に薬が付着しやすくなります。その結果、食道や胃の粘膜を痛めてしまうことになり、ともすれば潰瘍を起こすケースもあります。

 

カプセルや錠剤はその大きさから水なしで飲まれる方がたまにいらっしゃいます。が、それは今すぐやめるべきです。服用時の水分は多い方が薬剤が分解しやすく早く吸収できますし、期待通りの効果が得られるのです。