今月に入ってから、朝には気温が低い日も増えてきましたね。それでも、町中を歩いてみるとまだまだ半袖の人がたくさんいらっしゃいます。私もまだ日中は半袖を着用していますし、我が家のクローゼット内はまだ夏物がほとんどを占めている状態です。
9月までは全然暑くて半袖や夏服の方が過ごしやすかったりするので、どうにも秋物や冬物への移行が遅くなりやすいように思います。夏の疲れで身体に熱が残ってたり、温暖化の影響もあるのかもしれません。
さて、本日、10月8日は「寒露」(かんろ)です。甘そうな響きですが、「甘露」ではなくて「寒露」と書きます。二十四節季の第十七にあたり、次の「霜降」(そうこう)までの約二週間の期間を指すこともあります。
「陰寒の気に合うて露結び凝らんとすれば也」。陰寒の気、すなわち寒さが満ちてきて、草木に結露する朝露も一段と冷たくなることからこの呼び名となりました。秋がより深まり晩秋に向かう時期となります。
この時期になると菊の花が開き、ガンやツグミ、オオハクチョウといった渡り鳥が北から日本へと飛来してきます。そして、夜にはコオロギなどの虫たちの鳴き声が響くようになります。そして、山々ではモミジが色づき始め、紅葉の手前の黄葉となっていきます。
空気が澄み渡り、星が綺麗に見えるようになってきますので、秋の夜長に天体観測もいいでしょう。十三夜の月、栗名月ともいい月が美しく見えるのでお月見をする風習もありますね。
この時期の食べ物には、山では芋類やきのこ類、栗や柿が旬を迎えます。海産物では秋サバ、鮭、シシャモなどが挙げられます。これら旬の食材には身体を温めるものが多いです。温かく調理して頂くことで、身体も温まります。
週末の天候は雨模様、今日の雨は冷たいですね。週明けから気温もますます下がっていきます。夏物だらけのクローゼットはそろそろ整理して、冬物の衣服を準備しましょう。衣替えを行って、冷え込みに備える時期になります。