調剤室で処方薬を眺めていると、様々な剤型の薬があるなぁ、と思います。
錠剤やカプセル、粉薬はもちろん、たとえば吸入剤にはそのまま専用の吸入用容器に入っている薬もありますし、カプセルをつぶして吸入器で吸入する薬、ネブライザーで吸入する液剤なんかもあります。
湿布やテープ剤といった剤型はメジャーなものとは思いますが、肌に張り付けるタイプのいわゆる貼付剤には、痛み止めだけではなく、喘息の改善に用いたり、心臓の働きを助けたり、最近は膀胱の働きを助ける薬なんかも、この剤型で出てきたりしてます。
ご年配の方が、腰の痛みがあるから使ってもいいか、と持ってこられたテープ剤が、頻尿を抑えるために病院から出されていたテープ剤だった、ということがありました。整形分野でも湿布が出ていたことから、貼付するテープ剤は痛みに用いるもの、という意識があったのかもしれません。
最近は、色んな剤型があるので、治療において有利なシーンもありますが誤用しかねないこともあります。特に、処方箋で出されるお薬に関しては、使い方がややこしい薬なんかもたまにあります。基本的なことですが、その薬がどんな症状に対して出されているのかを理解し、色々ごっちゃにならないように整理や管理を行って、お薬手帳やお薬の説明書はきちんと確認し、正しく用いるようにしましょう。
使い方がわかりにくかったり、何の薬かわからなくなったときは、まず薬局で聞いてくださいね。