糸島薬局の古賀です。
そろそろ冬の足音も近づいてきました。
そして、今回は冬に注意すべきノロウイルスについて。
今から予防などの警戒が必要です。
今年の9月に発生したノロウイルスの集団感染は新しい型のウイルスによるものだったそうです。新型ウイルスが現れる年は大流行する傾向にあるとのことで、今年はさらなる警戒が必要になります。

ノロウイルス感染予防の基本!
牡蠣やアサリ、ホタテなどの二枚貝は、海水中で内臓にノロウイルスを蓄積され、食すとノロウイルス感染症にかかる可能性がある食品です。ウイルスを失活させるには、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が必要です。これからの季節は、生食を控えるようにし、加熱処理を加えるようにしましょう。
ノロウイルスの予防だけでなく、すべての感染症の予防の基本となるのが「手洗い」です。
ノロウイルスは細菌の1/30~100ほどの大きさで、非常に小さく手のしわなどに深く入り込んでいます。 そのため、爪の内側や爪のふち、指の又の部分、手のひらのしわの中など、洗い方が不十分だとウイルスは流し落とせない場合があります。細かい場所も注意し、石けんを使って丹念に洗いましょう。
なお、石けん自体にはノロウイルスを直接失活化する効果はありませんが、手の脂肪等の汚れを落とすことにより、ウイルスを手指から剥がれやすくする効果があります。
調理器具やトイレのドアノブなども消毒するのが予防には効果的です。ノロウイルスにはアルコールは効果がありません。次亜塩素酸ナトリウムや加熱による処理を行う必要があります。次亜塩素酸水は除菌効果も高く、食品添加物としても利用されます。家庭において感染予防に利用しましょう。
糸島でも牡蠣小屋がこれからがシーズンを迎えます。牡蠣の豊かな味わいを堪能するためにも、しっかりとウイルス感染の予防を行いましょう。