写真は、昨日の北羽新報の記事。

 近い将来能代高校も伝統が途絶えるかも。

 記事の内容は、能代にある3つの高校を2つに統合を議論している、ということ。

 能代山本の高校生が80年代の3分の1しかいなくて今後さらに減るのなら仕方ないとも。

 かつて能代山本地区には6つの公立高校があったが、生徒数の減少が原因で、2013年に能代北と能代商業が統合し、2021年に“バスケットで有名な”能代工業と能代西が合併し、さらには二ツ井高校が能代高校の定時制になり、3つに集約された経緯がある。

 どんなに生徒が減って能代高校は単独で存続させる“聖域”を守り、創立100周年も迎えることができたが、さらに再編されるとなれば能代高校の歴史はいずれ途絶えるだろう。

 能代山本の高校生が80年代の3分の1しかいなくて今後さらに減るのなら仕方ない気もするが。学校運営の効率性を考えても現在の生徒数で3校を維持するのは難しいと思う。

 それでもOBにはプロ野球の阪急で通算284勝を上げ、能代球場の名前にもなっている山田久志投手や体操でオリンピックに4大会連続出場で金メダル5個の小野喬選手がいる伝統校がなくなるのはとても寂しい気がする(もし伝統が途絶えるとすれば両巨頭も残念に思うはず)。

 能代高校は、かつて本庁管内の追分町にあったが、74年に郊外へ移転し、今年で築50年になる。ここ数年は老朽化が懸念され、次に県立高校を建て直すとすれば候補だったが、少なくとも能代高校単独での建て直しは無理であろう。