おととい別府大分毎日マラソンがあり、中継を見ていた。

 今回はデレセが2時間7分59秒で優勝したが、2位と3位がいずれも青学時代箱根の優勝メンバーの下田と岸本が入ったが、岸本は初マラソンながら2時間8分台の好記録を出し、今回も見ごたえのある大会だった。

 同マラソンの中継の良いところは、福岡国際マラソンの場合1位の選手がゴールしてから7分程度しか放送時間がなくてあわただしく年によっては日本人最高順位の選手にもインタビューする時間さえないことがあるのに比べ、1位の選手がゴールしてから15分程度も放送時間がある点だ。(福岡は、レースが12:10スタートにもかかわらず放送は例年14:26まで)

 自身は23年前の第50回記念大会に出ていて、当時とは一部のコースが変わっているとは言え、毎回中継を見るたびに懐かしさを感じる。東京国際マラソンが2007年に市民マラソン化し、びわ湖毎日マラソンが大阪の市民マラソンに統合され、別府大分と同じ九州の福岡国際マラソンが続いてはいるが、2022年以降は朝日新聞が主催から降りてずっと続く保障はないため長い歴史のある別府大分毎日マラソンは永久に続いて欲しい、と願っている。またほぼ毎年のようにテレビを見ながら妻と娘には「お父さんはこの大会に出たんだよ」と言っている。

 そこで、中継についての提案。

 CMを2分や3分連続してCMを流すのではなく、30秒のCMを1本ずつ流すしくみにすべきだと思う。たとえば先頭グループが5キロを通過してから1分後や10キロや20 キロを通過した1分後など5キロおきに1本のCM枠を販売する。30秒だけならその間にチャンネルを替える視聴者はかなり少なく、スポンサーの宣伝効果もあがる。そしてこれまでは流さなかった35キロ過ぎ以降もゴールまで約20分間に5本程度のCMを販売するとすれば宣伝効果が高いだけに多くの広告主が現れるはず。そして放送時間終了(14:24)の3分前位に日本人1位選手のインタビューも設け、インタビューの前のCM枠を販売すればその枠も高く販売できると思う。     これらのことを考えると伝統のあるマラソンを中継することに大きな可能性を感じる。

 これまで民放でのマラソン中継は、どの局も1度CMに入ると4本か6本も連続してCMを流し、レース終盤の33㌔付近からはゴールまで1度もCMを流さないスタイルでしたが、流すCMを1本ずつにし、視聴者の関心が上がる35㌔以降もCMを入れるべきだと思う(今回もやはりそうだった)。仮にCMを入れたとしても1本だけなら30秒でトップ選手でも160m程度しか進まないため30秒の間に展開が変わることはない。多くの人に見てもらえて宣伝効果が高まるのならば今までよりも高いCM料を払ってでもCM枠を買いたい広告主が出るに違いない(ただし40キロ以降は上位の選手がゴールをするまでCMを入れずに中継を続けた方が良いと思う)。

 以上のことからも1度取り入れてみていただきたい。万一視聴者から見ずらいと言う意見が多かったとすればまた次の年から従来の形式に戻せば良いと思う。

 インタビューについても提案したい。ゴール後優勝したデレセにしても日本人1位の下田にしてもゴールしてから2分後か3分後に話させることはどうかと思う。42㌔を走り終えた選手には5分は落ち着かせる時間を取るべきだと思う。日本人1位選手には放送終了3分前位にインタビューするのが良いと思う。

ちなみに放送時間を考えると放送時間が3時間も用意されている女子マラソンの方が男子より恵まれていると思う。1位の記録を見ると女子より男子は10分程度の速さなので、放送時間を2時間45分でも良いのではないか。前の週に大阪国際女子マラソンがあっただけに尚更感じた。

 最後に来年以降も伝統ある別府大分毎日マラソンを楽しみたいと思う。