先週の日曜に全国高校駅伝が行われたが、その日来年からの改定が行われた。

 まず1つは、記念大会の年でなくても男女とも出場枠が58に増えたこと。

 そしてもう1つは、留学生が走れる区間が男女とも3キロ区間に制限されたこと。

 いずれも良いことだと思う。

 まず、1つ目の出場枠だが、例えば男子で、兵庫県なら最近は須磨学園が代表になることが多いが、他にも報徳学園や西脇工業など優勝経験のある強豪校があるだけに兵庫から2校出ることになれば両方とも上位に食い込むことが予想される。

 また出場校が増えたとしても野球などと違って開催期間や試合数が増えるわけでもないので、むしろもっと早く取り入れるべきだったと思う。

 もう1つの改正だが、それも良いことだと思う。最も長い距離の区間は10年位前から走れなくなってはいたが、それでも今年までは男子なら2番目に長い3区(8.1075㌔)か3番目に長い4区(8.0875㌔)を走り、女子なら2番目に長い5区(5㌔)を走っていたのでそれでは全体の5分の1ないし4分の1を走ることになるので留学生がいるかいないかの違いが大きかった。

 今年は男子は留学生のいない佐久長聖が優勝したが、男女とも優勝争いをするのは留学生のいる高校が多いので、男女とも最も短い3キロ区間に限定することで留学生がいる高校といない高校の実力差が縮まり、その分留学生がいない高校でも優勝を目指すところが増えるに違いない。

 高校駅伝に留学生が出るようになったのは、男女とも90年代になってからだが、当初留学生のいる高校は男子なら最も距離の長い1区(10㌔)、女子も最も1区(6㌔)を走って、スタートから留学生のいる高校で上位が占められていたが、それでは問題があるため1番長い距離を走れないルールができたのだった。

 来年以降も良いと思ったことは改定していくべきだと思う。