昨日大相撲初場所の番付が発表されたが、幕内へ昇進する力士と十両へ陥落する力士の予想が全て当たった。幕下から十両へ上がる力士は場所後の番付編成会議で発表されていたからわかっていたが、十両から幕下へ陥落した力士も全て予想が当たった。

 幕下から上げるべき力士が少ないため、本来なら落ちるべきだった天空海と千代栄はやはり残った。

 それにしてもびっくりしたのは、先場所十両東10枚目で5勝10敗の成績にもかかわらず1枚しか落ちなかったこと。普通下が4枚半しかないなら5個負け越しすると落ちるが、残っただけでも幸運なのに1枚しか落ちないことは大相撲の長い歴史の中ではなかったに違いない。初場所は東11枚目なのでこれでは6勝すれば残れる位置。十両に残すのだから1つでも負け越しすれば幕下に落ちる14枚目にすべきだったと思う。

 幕内に目を移すと、昨日の注目は初の三役に昇進した宇良に尽きる。宇良は2度の大怪我で、幕内から序二段の西106枚目まで落ちてからの三役。幕内から序二段に落ちてからの三役も初めてというのも凄い。

 宇良は好きな力士だが、たとえどん底に落ちたとして努力次第では復活できるということを教えられている気がする。

 他では念願の幕内を果たした島津海も話題になった。

 初場所は霧島が横綱がかかる場所だが、優勝するだけでなく、14勝以上の優勝をして欲しい。86年、北尾(のちの双羽黒)が名古屋場所後に昇進したが、3場所で36勝している。しかも千代の富士に勝っての36勝だった。霧島は13勝でも上がる可能性はあるが、それでは直前の3場所が35勝にとどまり、仮に上がったとしても運が良くて横綱になれただけと思われてしまう。 

 いずれにしても初場所は見に行く予定があるだけに楽しみだ。