今年も福岡国際マラソンと防府読売マラソンが同じ日に行われた。

 スタート時間に1時間半の時差があるとは言え、伝統のあるマラソンが同じ日に行われるのにはどうしても違和感がある。しかも隣の県同士だけに。

 22年前に出たことがあるが、防府は長年第3日曜日に行われていたが、去年から第1日曜日になった。これは福岡国際マラソンが一昨年限りで主催の朝日新聞が終了を決めたからである。

 しかし、福岡国際マラソンが福岡市民や県民の強い要望で復活することになり、しかも終了前と同じ第1日曜日に開催することになったため重なったのであるが、どうも納得がいかない。

 また去年同様に知名度の高い川内が出たため注目度は分散された感じがし、ファンとしてはもったいない気がした。

 川内は今年10月のMGCで惜しくも4位になり、オリンピックの出場権を取れず、しかもオリンピックに1度も出たことがないので、もし防府が第3日曜ならばおとといの福岡国際に出て細谷と争って高いレベルのレースになって盛り上がっていたはず。

 福岡国際マラソンは朝日新聞が撤退した現在注目度は落ちているが、元々第3日曜に開催していた防府読売マラソンには福岡国際マラソンに“忖度”していただきたい。

 日本マラソン界の発展のためにも主催の読売新聞にはぜひ検討して欲しい。