ヤクルトの石川が、5/23の試合でレフト前へヒットを放ち、これで新人から22年連続安打を記録し、小山と米田が持っていた21年連続を更新した。ちなみにその2人は両方とも300勝以上している大投手だが、昔は良い投手ほど打撃も良かったものである。200勝以上している投手では金田や梶本や稲尾や鈴木啓示などがそうであるが、堀内は投手ながら3打席連続ホームランを打ったことがあり、江夏に至っては自らのサヨナラホームランでノーヒットノーランを達成するというまるで漫画のような記録がある。つまり良い投手ほど自分が打ってでも勝って見せるという執念が強かったのである。

 話は石川に戻るが、昨日の試合で自身は4回0/3の3失点で負け投手になり、素直には喜べなかったかもしれないが、偉大な記録である。これは永久に抜かれない記録だと言っていい。

 投手としての連続安打記録は現DeNA監督の三浦大輔が持っている24年連続だが、それも目指して欲しい。

 昨日打った相手が、大活躍中の阪神の村上と言うのも凄い。村上は今年急成長したが、開幕早々巨人を7回まで完璧に抑え、その後の2試合も無失点の投手だけに野手でもヒットを打つのは難しい。

 石川はほぼあてに行ったが、強く振らずにあてに行くのも村上攻略の参考になるのではないか。

 石川はまた投げ抹消になる見込みだが、22年目の今季もヒットが出たので後はヒットを打つことはあまり考えずに投球に専念すべき。次の登板に期待したい。