ニュース

楽天 岩隈20勝 西武V持ち越し

2008年9月22日(月) 21時46分 毎日新聞

Photo
拡大写真
 ○楽天6-1西武●

 パ・リーグ首位の西武は22日、楽天に完敗。2位のオリックスがロッテに勝ったため、優勝は23日以降に持ち越しとなった。優勝マジックは「2」のままで、23日に西武が楽天戦に勝つか引き分け、オリックスがロッテに敗れれば、西武の4年ぶり16回目のリーグ優勝が決まる。西武が勝ち、オリックスが引き分けても、西武の優勝。

 ◇楽天、5位ソフトバンクに1.5差

 楽天・岩隈が8連勝で、03年の斉藤和巳(当時ダイエー)以来の20勝。打線は好機を確実に得点につなげ、同点の六回、1死満塁から高須が中前に勝ち越し打。5位ソフトバンクに1.5ゲーム差に迫り、高須は「えっ、そうなんですか!」。西武は攻守に硬さが目立った。

 ▽楽天・野村監督 岩隈は頑張ったよ。この時代に20勝するのは大変なことだ。一人で貯金17か。何で最下位なんだ? 西武の胴上げを見たい。それを選手がどう感じるかだ。

 ▽西武・渡辺監督 (石井一は)気持ちが入って序盤から飛ばしていた。一つのミスからリズムが狂った。もったいなかった。

 ○…攻守のミスで優勝マジック2のまま足踏みとなった西武。守りでは六回1死で、フェルナンデスの詰まった当たりの一塁前へのフライをブラゼルが落球。勝ち越し点を許すきっかけとなる手痛い失策となった。その裏の攻撃でも無死一、三塁の場面で、渡辺監督は打席の石井義にラン・エンド・ヒットを指示したが、空振り三振に倒れて一塁走者もアウトになる最悪のパターン。渡辺監督は「ブラゼルのプレーは軽率。石井義がバットに当ててくれれば…」と話し、黒江ヘッドコーチは「攻守にミスが出た。短期決戦では命取りとなる」と険しい表情だった。

 ★西武の高木が引退表明 西武の高木浩之内野手(35)が22日、体力の衰えを理由に今季限りでの現役引退を表明した。今月中旬に球団側に申し入れて了承された。愛知・享栄高から駒大を経て95年にドラフト4位で入団。今季はここまで一軍での出場はなく、通算成績は1001試合に出場し、打率2割5分6厘、10本塁打。引退後の進路は未定だが、球団に残る方向。高木は「14年間、この世界にいられるとは思わなかった。今は悔いもなく、すっきりとした気持ち」とコメントした。