最強！都立あおい坂高校野球部

大好きな鈴ねえを甲子園に連れて行くため、かつての仲間5人が集結！　夢に向かって熱い夏が動き出す！

「鈴ねえを甲子園に連れてってやる！」小学生のころ、北大路輝太郎は少年野球の仲間たちとそう誓った。いつもコーチしてくれた、大切な鈴ねえのために。高校生になった皆は、鈴ねえが野球部の監督をする都立あおい坂高校に入学する。しかし、あおい坂はまったく部活に力を入れておらず、部員も鈴ねえの「甲子園に行くわよ！」という熱い気持ちを受け止めきれず次々に辞めていき、たったの4人しか残っていなかった。ずっと野球をやり続けて力をつけた輝太郎たち1年生5人が、この野球部をひっぱり甲子園を目指すべく特訓を開始する。
だが、そんな彼らの前に少年野球時代の仲間であり、1つ年上の天才スラッガー・狛光爾が立ちはだかる……！
幼いころからの夢、そしてアツイ友情で結ばれたチームが次々と名門校に立ち向かう様を描いた熱血青春ドラマ！

「師匠！　おまたせ!!　ボマーズ、ファイヤボォン！」

鈴緒（鈴ねえ）が監督を務めるあおい坂高校野球部は学校、保護者、そして部員たちにすら強くなることを望まれていない状態だった。練習試合の直前に部員が続々と辞めるという事態に直面し、とうとう涙がこぼれ落ちる鈴緒。その時、奇跡が起こる。目の前に、6年前にコーチをしていた少年野球のメンバー5人が、鈴ねえを甲子園に連れて行ってやる！　という思いで集結したのだ。かつての教え子たちの思いに、くやし涙はうれし涙に変わる。

1巻を購入する

「しょーがねえなぁ。守ってやるから」

輝太郎がケガをしたため、代わりに右京が投手をやることになった。華麗なプレーで天才と称される右京は、持ち前の冷静さで力投し見事大役を果たすが、騎手になるため減量をしていたせいで後半スタミナ不足に陥り、徐々に追い込まれてしまう。そんな時かつて小学生だったころの仲間の励ます声が聞こえる。幻聴かと思い顔を上げると、そこには本物の仲間が右京の周りを囲み、励ましていた。「1人じゃない」と確信し、右京はまたボールを投げこむ……。

6巻を購入する

「甲子園ってなんなの…？」
「すべて叶う場所なんだ。」

かつてのチームメート、狛率いるセンバツ優勝校・東王学院との東・東京大会決勝戦。そこで輝太郎はデッドボールを受けてしまう。応急手当を受け、すぐにまたマウンドへ向かおうとする輝太郎にいたたまれなくなった千秋は「甲子園ってなんなの？」と問う。「オレさ…鈴ねえを連れて行きたい！　右京とも少し一緒にいたい！　みんなともっと先まで見たい！　もっとスゲえ奴らに会いたい！
……すべて叶う場所なんだ」輝太郎は熱くそう答えた。