これは昨日のお話
地元の駅に初めてカラオケ屋が出来て、試しに入ってみた。
三階にあるらしい。
階段を昇る際、カラオケの料金が貼られていた。
意外と安い。
期待に胸を膨らませ入店。
何か妙な視線を感じる。
だが一人カラオケ経験豊富なわたしは気にせずどうどうと受付へ。
店員「いらっしゃいませ」
軽く会釈
店員「…1名様ですか? 」
ん?なにか言いたげな店員に違和感
「あ、はい」
店員「当店は2名様からのご案内でして…」
…え?
店員「1名様でも可能なんですが2名様分の料金を頂くことに…」
店を出た俺。
そうかい。
そうなのかい。
ぼっちには用はねぇってか。
住みにくい世界になっちまったぜ…(遠い目)
だが、俺には切り札がある。
もうひとつ最寄り駅があるのだ。
チャリで向かえばそんなにかからないくらい。
俺はペダルを漕いだ。
じんわりと額に汗をかくほどのスピードを出す。
向かうは中学時代ほぼ毎日のように籠っていたカラオケ屋。
こっちの方が安いし広い。
久しぶりの来店に従業員も泣いて再会を喜んでくれるだろう。
期待に胸を膨らませチャリを漕ぐ。
到着。
ポスター「老朽化による改装工事のため営業を停止しております」
今日はオーディションに行ってきます。
検討中φ(..)
満員電車なのに俺の回りだけ空いている
朝妻徹