売掛債権の流動化(市場のトレンド)
ここでは、売掛債権の3つの流動化の方法について
それぞれの市場のトレンドや規模を説明します。
まず、売掛債権全体の規模は日本では約200兆円あると言われています。
そのうち
①売掛債権証券化は3.3兆円
②ファクタリングは0.8兆円
③売掛債権担保融資制度は0.3兆円
ほどです。
つまり、全体の2~3%ほどしか売掛債権の流動化が進んでいないことが
わかります。
このうち③売掛債権担保融資制度は、1つの会社が年間に使用できる
限度は1億円までです。
したがって、今後飛躍的に規模が拡大する見込みのあるものは
①売掛債権証券化
②ファクタリング
です。特に②ファクタリングはファクタリング会社が売掛債権を買い取るため
売掛債権証券化のようにリスクの移転性が限定的になる可能性がなく、
また、扱えるのが信託銀行やSPC限定という法規制もないため、
ファクタリングを扱う会社が増えています。
最後に3つの方法についてトレンドを簡単に説明します。
<トレンド>
①売掛債権証券化
→法制度を充実させていくことで、リスクの移転性を確実にし、市場規模を
全体の30%へ上げる。
②ファクタリング
→ファクタリング会社が多くなり、またファクタリングの内容も
保証ファクタイングや一括ファクタリング等があります。
また、国際間取引のための国際ファクタリング業務もありますので
日本だけでなく、世界規模で市場を拡大できる可能性があります。
③売掛債権担保融資制度
→市場規模を0.3兆円から2兆円まで上げる。そのためには
信用保証協会の融資規模を上げる必要があります。