その昔、

おばあちゃんから千円札をもらった小さなキヌヲは、

母からの

預かっておくよ

という言葉にはガンとして従わず、

千円札を握りしめて、歩いていたそうな…

家に帰る頃には

千円札はどこかへ消えていた。

母と小さなキヌヲは来た道を戻り、

なんと千円札は無事に見つかった…


今日、落とし物をした。

他人には到底役に立ちそうもない代物だ。

きっと見つかると思って

来た道をゆっくりゆっくり歩いても歩いても

見つからなかった…



チーン。

小さなある日のキヌヲ。