今、このコロナ禍中で、人と人との間で交わされるコミュニケーションの形が刻々と変化し、今まで人が他人と各々形成してきた人間というものもまた変化しているように思う。

未来がどうなってるかなんてわからない。
三ヶ月後、一年後、三年後、ずっとこのような状況が続くのかもしれないし、ワクチンが飛躍的に開発され、コロナもインフルエンザくらいの症状になるかもしれない。もちろん、インフルエンザだって重篤化すれば死に至ることもわかっている、決して軽視しているわけではないが、そうなってくれれば、日々怯えることなく、自由にどこへでもいけるだろう。

だが、今、この渦中において、自分という人間を見つめ直し、未来に向けてどう生きていきたいのか、今一度、考えている。


SHARINGで瑛子のセリフの一つに

「人」という字は、人と人が支え合って生きている姿を表していると言われていますが、実は人が足を大きく広げて大地に一人で立っているという説もあります。社会心理学はこの「人」と「人」の間に存在している「人間」とは何かを考える学問です。

(一部省略、要約を含む)

演技、お芝居というものも、人と人の間に存在する人間を掘り下げ、考察し、再構築していく作業ではないだろうかと考えさせられたセリフだった。

高校生の時に出会った木内里美さんという女優さんに教えてもらった言葉も

演劇とは人間を愛することです

だった。

私が役者を辞めたいと思う時は、多分、人間に興味を失った時だろう。
幸い私はまだ人間に興味がある。
人間という強くて弱くて、儚くしたたかなこの生き物を愛している。

そうか、私は芝居しながら、世界中にラブレターを送り続けていたんだなと、このブログを書きながらハッピーな気分になった。




I LOVE YOU…