高校生で私は演劇部に入部した。
小説家になるのが小さい頃の夢で、脚本を書いてみたかったのだ。

一年生だけで演劇部を始めた私たちは
個人プレーと共同作業を同時にやってのけた。

部活の開始時間になっても、来ないやつ。
筋トレやランニングをサボるやつ。
部活中にふざけて大会間際に足を骨折するやつ。
色々いた。笑。

私たちは面白おかしく毎日を過ごしながら、
一年生の時に初めての大会で県大会で一位を獲って、
九州大会では二位という成績をおさめた。
次の年も県大会を一位で通過したが、全国大会には行けなかった。みんなで悔し涙を流したな…
本当に青春真っ只中って感じだったな…笑…

顧問の先生は放任主義を装いながら、私たちを励まし、導いてくれた。劇場の大人たちや、演劇部のOBたちも私たちのやることを尊重して見守ってくれていた。必要とあらば、時には会社を休んでまでも、私たちを手伝ってくれた。

10/28〜11/11まで(撮影は12日間)学生たちの作る映画に参加させてもらったのだけど、自然と演劇部の頃を思い出していた。

好きなことを好きなように
やりたいことをやりたいように
思う存分出来る最後のチャンス。

ほとんどの学生が、家にも帰らずそのまま現場やスタッフルームに寝泊まりしていた。睡眠不足なのか、コンタクトの不調なのか、時折、目を真っ赤にしながら、それでも
おはようございます!
と明るく、元気に、笑顔で出迎えてくれる。
卒業した人たちもお手伝いに来てて
決して先輩面することもなく、
どうしたいの?
おお、そうかそうか
と作品のために、
現場のために
動く動く…
スンバラシイ…

現場の雰囲気をイヤーなムードにする人なんて
一人も居なくて、
みんなそれぞれの部署で、頑張って、
時には他部署の仕事も手伝って…

みんなお互いを尊重し合いながら、
楽しそうに撮影をしている。
そこで芝居させてもらえる幸せ。

卒業したら、みんなそれぞれの人生に進んでいくのだろうけど、この映画を観たら、きっと幸せな時間を思い出すんだろうなぁ…と

あの時、私たちを温かく見守ってくれていた大人たちのように…とは、いかないまでも、この現場に関われたことをとても光栄に思う。

クランクアップではお花と一緒に大好きなワインまで頂き…٩( ᐛ )و

ありがとうございました。

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現場の雰囲気はとても良かったのですが、
作品はなかなかのダークな内容も含んでおりまして、また、新しい役柄に挑戦させてもらいました。

上映会など決まりましたら、
また、お知らせいたします。