朝8時に起床。
ユースホステルの朝食はパン、ヨーグルト、フルーツ、牛乳など簡単なもの。朝食を終えて、ルーブル美術館へ向かう。
ルーブル美術館は広い、一日で見れ回れないという話はよく聞く話だが、それを身を持って実感する。

地下鉄でも思ったが、案内板が日本と逆なのだ。あれ?なんか逆に進んでる?と思うとちゃんと目的地に進んでいるし、こっちだ!と思って進んで行くと全く逆に進んでいる。そんなわけでルーブル美術館のなかでも道を尋ねまくる。
ミロのビーナスやサモトラケのニケ、モナリザの前はすごい人だかり。人ごみのある場所を見つければ、そこには何かある。その一方で熱心に模写をする美大生の姿をあちこちで見かける。有名な絵画や彫像に群がる観光客を横目にじっくりと腰を据えてルーブルに陣取る彼らが少し羨ましくもある。
とついに靴底が剥がれた。
ルーブル美術館のピラミッドの横に座り、靴底をベリベリと剥がす。
あら、みて、彼女、ひどく古ぼけた靴を履いていたのね。
とおばさんが笑う。
少しは英語分かるんじゃ、ボケ!
と睨みをきかせて、剥がれた靴底をゴミ箱に入れる。
登山靴なので、靴底が一枚剥がれても充分靴としては機能している。ショッピングを楽しむ余裕はあいにくパリではないのだ。パリで唯一の頼りである友達の友達かおりさんとの待ち合わせまであと一時間。

靴底が剥がれて、軽くなった靴を履いたまま、地下鉄に乗ってLe Gobelinsへ。マルシェに行ってみたいと頼んでおいたのだ。が、雪降るマルシェは閑散としている。それでもなんとなくマルシェの雰囲気を味わって、かおりさんオススメのお店にランチを食べに行く。
Cen Sier Daubenton 駅
ここの周辺はチャイナタウン。パリの
カフェは高いので、安くて美味しいチャイナタウンは好きだという。私も毎食パンには飽き飽きしていたので、チャーハンを注文。久々のチャーハンに熱々の辛いスープが身に沁みる。
Champs-Elysees Clemenceau駅
シャンゼリゼ通りを闊歩。クリスマスマーケットをひやかして、チェロスにチョコレートをかけたとびきり甘いスィーツを食べる。
St Paul駅
マレ地区というオシャレタウン。日本でいうところの代官山?で不思議の国のアリスをテーマにしたカフェでカプチーノを飲む。なんか綺麗な男の子が多いわねーというと、そうね、でも彼らは女の子には興味ない子が多いわねとかおりさんはいう。
なるほど。

かおりさんは日本の会社を辞めてフランスで語学学校に通っている。フランス映画が大好きなんだそうだ。

かおりさんとパリっ子遊びを満喫して、いよいよオペラを観に行く。

Bastille駅へ
入り口を探してウロウロしていると、若いカップルを、発見。入口はどこと聞くと、一緒についてらっしゃいと言ってくれる。後ろから私が歩いてくるにも関わらず、二人は絡み合うよう寄り添って歩き、しかも歩きながらキスをする。幸せそうな二人に御礼を言ってオペラ座 バスティーユの中へ。

小綺麗な格好を出来るだけしてきたつもりだが、着ている観客もそこそこ小綺麗な感じ。少しホッとしながら客席につく。

最初の音楽が鳴り出した瞬間、ゾッとした。生のオーケストラってこんなんだったんだ。柔らかくって、力強くって、オペラ座 バスティーユは新しい施設だけど、音は最高にいいよとかおりさんから聞いてはいたが、本当にビックリ。

ただ、あまりに気持ち良すぎて?歩き過ぎて?途中、意識がなくなってしまったのは今回の最大の失敗だった。
オペラを観る時は体調を万全に。
23時10分にオペラは終了。
夜中の地下鉄は危険!
というわけで、少し怖いがオペラ座からの観客の流れに乗って地下鉄に乗り込む。
明日はモンサンミッシェル。
ユースホステルに帰るとシャワーを浴びて、荷作りをし、出かける服装のままベットに潜り込んだ。

iPhoneからの投稿