今日は兵庫県立文化センターへ行って、

万作萬斎狂言公演を観てきました-きゃはっ♪音譜


絹花うめは 日本の文化は素晴らしい★


新年早々、

野村萬斎様を見れるなんて、幸せですうししWハート




公演前には、

萬斎様のユーモアたっぷりで、とっても分かりやすい解説がありました。

演者方によるこういった解説ってありがたいですね。

内容だけでなく、演者方の思いが伝わってくるので

より一層楽しんで観られますテヘキラキラ



さて、まず最初は「三本柱」


ある果報者

金蔵を立て直すために冠者(召使のこと)を呼び出し、

山に置いてある3本の柱を取ってくるように、と命令するお話し。



この果報者、

相当の果報者で、裕福らしいです~でも金(←誰これ)


普通狂言では、冠者は太郎冠者1人。

多くても2人までですが、

この果報者はなんと3人も冠者を召し使っております。

名前は太郎冠者次郎冠者三郎冠者です。

四・五は居ないと萬斎様が申しておりましたうしし


絹花うめは 日本の文化は素晴らしい★

そして、太郎冠者といえば

狂言では欠かせない登場人物ですが、

ドジでおっちょこちょい、お酒が好きで、

ご主人の愚痴も言う・・・

何ともどこにでも居そうな、憎めないキャラ。

なのですが、

「三本柱」の太郎冠者はちょっと違うむー

3人の中で一番賢く、気が利くし、

ご主人のことは褒めまくり・・・

何とも違和感がありますが、

これが「三本柱」良さなのですキラキラ



とても古くからある狂言で、

祝言色の濃いものなのです。


3人の冠者達は

松竹梅の色違いの裃を身に着けており、

こういった所にも

おめでたい感じが現れているのです。




三本柱(さんぼんばしら)



とある果報者が

この度、金蔵を立て直すため、

3人の冠者を呼び出します。


「金蔵を作るのに、

 良い柱を準備したから山まで取りに行ってきてくれ」

「承知しました」

「承知しました」

「承知しました」


「あっ、でも一人で一本ずつじゃなくて、

 一人二本ずつ持ってきてね」

と、難しいことを命じます。

「承知しました」

「承知しました」

「承知しました」



山へ行って三本の柱を見つけた冠者達。


一人一本ずつ持って帰ろうとしますが、

「いや待てよむん!

 ご主人様は一人二本持って帰るように

 言っていたな・・・」

と、賢い太郎冠者は思い出します。


「何か良い案はないか?」と、太郎冠者。

「ないね~」と、次郎冠者。

「半分に切れば」と、三郎冠者。


で、結局閃いたのは太郎冠者。

「柱を三角にしたら、一人で二本持てるぞっむん!!!

「ほんとだ、賢いなお前」

「やるな、お前」


「せっかくだから、囃しながら帰ったら

 ご主人様はもっと喜ぶぞむん!

と、気が利く太郎冠者。



囃しながら下山する3人を

見つけた果報者。

自分が出した難題に答えられた3人を見て大喜びですワーイ上げ上げ

「お前たち、よくやたなぁ~。はっはっはっ。」

と、3人と一緒に浮かれて囃す果報者なのでした。




<幕>





いやぁ~、何とも珍しい演目です。

太郎冠者が失敗しない。

ご主人が冠者達を褒める。


やっぱりお祝い色が濃いですね~音譜


演目の終わり方も

すぱっと終わって何とも気持ちの良い曲でした。



でも、

やっぱりいつもの太郎冠者が

おっちょこちょいで憎めないし、

笑かしてくれるから、いいかなぁ~

なんて、思ったのは私だけではないはずウシシ!キラキラ





絹花うめは 日本の文化は素晴らしい★    ペタしてね