こんにちは。

大変久しぶりの更新になってしまいました。

NPO法人を運営されている方は皆さんそうだと思いますが、
この時期は昨年度の決算、事業報告と助成金の完了報告、決算が重なり、
さらに予算が足らない場合には、下期(10月から)の助成金申請が重複する時期なので、
めちゃくちゃ忙しいのです。
それも事務仕事なのでPCとずーとにらめっこで、
肩はガツガツ、目はしょぼしょぼとなって、
一気に年を取った感じになってしまいます。

でも活動はそれなりに行っているので、
2016年度の多摩川プロジェクト(野草=ノビル、ヨモギ、ツクシなど)や鯉の調査、
東京湾のアサリの調査とかもしているのですが、
データがそろいきっていないので、順繰りに報告するとしまして、
今回はちょっと急いで報告したい東大和市は狭山丘陵の筍の話題です。

今年も筍の季節となって、狭山丘陵の竹林でも筍が採れるようになりました。
昨年は北斜面の高木エリアで高めの数値(19Bq/kgほど)の検出があり、
南斜面で採取した蔵敷の筍は1Bq/kgほどでした。

今年も高木(昨年と同じ場所です)と蔵敷(昨年とは少しずれた場所、でも南斜面のようです)で取れた筍が入手できたので、早速測定してみました。

測定は調布の高木仁三郎記念市民放射能測定室さんに御願いしました。

まず測定結果ですが、
東大和市蔵敷で採取した筍が、検体量1リットル、800分の測定で
Cs137が7.63Bq/kg検出
Cs134が2.20Bq/kgの下限値で検出下限以下でした。
次に東大和市高木で採取した筍、検体量1リットル、800分の測定で、
Cs137が3.86Bq/kg検出
Cs134が2.45Bq/kgの下限値で検出下限以下
と言う結果でした。

高木の筍は昨年と比較すると低くなって着てはいるのですが、
蔵敷で採取したものは逆に高くなってしまっています。
もちろん個体差や採取地点の微妙な差異、地形、その他昨年との違いはあると思いますが、
ちょっとショッキングな結果となってしまいました。
まだまだまったく不検出とはいかないようですね。

ちなみに3.86Bq/kg検出した高木の検体を、
皮をむいて半分に切り、米ぬかと共に圧力鍋で1時間茹でたものも測定してみましたが、
Cs137が2.69Bq/キログラムと約1ベクレルほどの減少にとどまりました。

蔵敷の筍については検体採取を実施した調査担当者もどうも納得がいかないらしく、
新たにもう一本採取して、再測定を実施する予定となっています。
またその結果で出たらお知らせしたいと思います。

まずは速報値として、狭山丘陵の筍の放射線調査の結果でした。