地域の一室で数名だけで映画の上映とお茶会の集まりに参加しました。
２年前から継続しているとのこと、今回は「ザ・トゥルー・コスト」
ファスト・ファッション経営の齎す膨大な廃棄衣料が
請け負う生産国民に大きな弊害を齎している。
安価な価格を実現させるために（経費・人件費は高騰する一方で）
下請け企業は縫製員に一日わずか、２～３ドルという報酬しか支払えない。
労使間で話し合いがもたれるも、訴えた雇われ員は暴行を受けたという…
そして、数年前に起きたバングラデシュの超脆弱な構造ビルが倒壊し
数百人の死者が出たというそのシーンを目にし、心が冷え切りました。
自分もかつては高度成長期にファッション業界で創造・
生産に関わって来たのですが、当時は考えもしなかった。
特に現在のファスト・ファッションは価格的に考えても薄利多売に偏っている。
人々も安価な衣類を消費しつくすことで、
欲求を満たしている風潮が気にはなっていました。
公害はゴミの山だけではなく、化学繊維によって土に還らない素材の衣類。
革製品の加工に使われる薬品が廃棄され土壌や河川を汚している事。
薬害が人体に及ぼす幾つもの実例。
そしてコットン生産にも機械化が進み、
化学薬品の散布や品質改良の為の薬品による大気や土壌汚染が進んでいる現実・・・
１時間半のフィルム 世界的な環境問題ともなっている事に利益を
集める経営陣に突き付けられた課題は追及し続けねばならないと思いました。
そして、消費者としても買う前に
買ってから不要となった時の事を
考え続けるつもりです。
衣料に関わる仕事なので、常々注意している積りですが
なお一層のモノの流れについて考える事が
大切ですね。
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