”狂気の領域に突入した小黒一正の財政破綻プロパガンダ” | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

今朝の三橋貴明氏のブログは全文コピペします!

 

私も三橋氏の「財政破綻論者」撲滅に賛同します。

 

狂気の領域に突入した小黒一正の財政破綻プロパガンダ

 

財政破綻論者の「プロパガンダ」は、過去何十年も変わっていません。というか、プロパガンダのテンプレを守り続けています。変な言い方ですが。

◆ ルサンチマン・プロパガンダ:人々の苦しさ、貧困につけこみ、他者を「うらやましがらせる」ことで財政破綻論へと導く
例:「政府はムダなカネを使うな!」「高齢者の年金、医療費のために現役世代が犠牲になっているんです」等

◆ 恐怖プロパガンダ:人々の恐怖心を煽り、思考停止的に財政破綻論をすり込む
例:「国民一人当たり800万円以上の借金を抱えているんですよ!」「日銀が国債を買い取るとハイパーインフレーションになる!」

◆ ストローマン・プロパガンダ:財政拡大派の主張を歪め、藁人形をこしらえて攻撃し、主張の信憑性を貶める
例:「三橋は国債を無限に発行できると言っているが」

◆ レッテル貼り:攻撃対象を悪しき印象を与える呼称で呼び、発言や人格の信用を失墜させる
例:「政府の支出を拡大するなんて、社会主義者か共産主義者ですか?」

◆ 木を見せ森を見せない:対象の一部のみを見せ、全体を無視することで、ミスリードを図る。
例:バランスシートの「政府の負債」のみをクローズアップし、「国の借金が1000兆円越えている!」

◆ 造語:言葉を作り、ネガティブな印象で語り続けることで、「悪しき用語」を作り上げ、威圧し黙らせるときなどに使う
例:「国の借金」「財政ファイナンス」

◆ 既成事実化:虚偽情報を繰り返し報じることで、人々に事実として認識させ、後戻りできない状況に追い込む。

◆ 権威の利用:人々の信用が高い組織、あるいは人物に語らせることで、嘘に信憑性を持たせる
例:「東京大学経済学部名誉教授の○○によると」

◆ 共犯者のプロパガンダ:発言力がある者に一度「財政破綻論」を言わせ、マスコミに大々的に報じさせる。その後は、永遠に下僕、飼い犬と化す。

◆ ダブルスタンダード:都合が良いように、評価基準を使い分ける。

例:中国の財政拡大は絶賛し、日本が財政拡大に転じようとすると「財政破綻が~!!!!」

◆ 架空歴史ファンタジー:嘘の「史実」をでっちあげ、主張に信憑性を持たせようとする
例:「財政赤字の拡大が制限不可能なインフレをもたらしたことは歴史的必然だ!」

 中でも効果があるのが、やはり「恐怖プロパガンダ」です。何しろ、恐怖は伝染する。
 

 

『国の借金を「国民の預金で相殺」!? “事実上の預金封鎖”に備えよ!〈週刊朝日〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/64f65f92a50f52bfe9095357032941b859a3eaec
 新型コロナウイルスの対応で、国の借金が膨らみ続けている。20年度に新規発行する国債は、リーマン・ショック時を上回り過去最大の90.2兆円。財政状況の悪化が続けば、国や通貨の信用が失われ、ハイパーインフレ(超インフレ)や財政破綻などが懸念される。もはや、国が事実上の預金封鎖で借金を相殺することも現実味を帯びている。(後略)』

 中身は全編、財政破綻論者、小黒一正(法政大学教授)の荒唐無稽な煽りだらけなのですが、一応、突っ込むと、


『いまは日銀が国債を買っても超過準備に変わるだけだが、金利の低い状態がいずれ元に戻って上昇し始めると、債務の利払いコストが顕在化する。最終的に、財政インフレになる可能性があります』


 何じゃ? 財政インフレって。また「造語」か。
 そもそも、国債のほとんどが固定金利で、金利が上昇に転じたところで、既発国債の利払いは影響を受けません。しかも、金利が上昇に転じるということは「デフレ脱却」というわけで、むしろ望ましい事態です。
 まあ、小黒は分かっていて書いているんだろうけど。


『あるいはインフレで、日銀が「国債をもう買い入れたくない」という姿勢を示すと、政府はたちまち予算を組めなくなる。』
 

 いや、インフレならば、普通に日銀が政策金利や預金準備率を引き上げればいいんじゃない? 
 というか、日銀が「国債を買い入れたくない!」って、どんな駄々っ子だよ。職務放棄するような総裁は、普通に交代でしょう。
 しかも、日銀が国債を買い入れなければ、政府が予算を組めなくなるって・・・・。単に、財務省証券を日銀に持っていって支払すればいいだけ。というか、今でもそうしているのです。


『日本のバランスシート(貸借対照表)は、国の借金に対して、国民の預金で相殺する形になっている。』
 

 はい、大嘘、来ました。
 2020年度第一次補正予算で、政府が国債を発行し、国民に現金10万円を給付した。
 政府が国債を発行すると、単に国民の預金が同額増えるだけですが、何で「相殺」という話になるのでしょうか。そもそも「相殺」ってなあに?

 政府が国債を発行すればするほど、国民の預金が増えるだけなんだが。


『小黒さんが唯一、合法的にできるとみるのは、民間金融機関が日銀に預けている準備預金の準備率を変えることだという。
「準備率は最大20%まで引き上げることができ、預けている準備預金を引き出せないようにするのです。事実上の預金封鎖です」
 いまの準備率は1%前後(最大1.3%)だが、これを引き上げて民間金融機関からお金を吸い上げる“裏ワザ”だ。』
 

 す、すごい出鱈目・・・。
 そもそも、銀行預金とは銀行から民間への貸出により発行されています。論理的には、銀行は無限に銀行預金を発行できてしまうため、準備率や準備預金で制限をしているのです。


 ちなみに、2020年5月時点の銀行保有の日銀当座預金は、約427兆円。つまりは、国内銀行は準備制度の下であっても、約3.3京円の銀行預金を発行できることになってしまいます。
 

 預金準備率を20%に引き上げるということは、銀行の貸出(=預金発行)可能額を2135兆円に絞り込むということです。逆に言えば、ただそれだけの話。


 別に、準備率が引き上げられたところで、銀行が資産を奪われることにはなりません。

 

 さらに、小黒は銀行保有の日銀当座預金を「凍結」し、マイナス100%の金利をつけるとか、頭がおかしいことを言っていますが、もはや何でもありですね。そんなことより、月が日本列島に落ちてくるのを心配した方がいいんじゃないの、小黒は?


 小黒や朝日の浅井秀樹記者は、銀行準備制度について理解していないか、あるいは、
「準備率を引き上げることで、政府が銀行の預金を没収する」
 という印象(嘘ですが)を読者に与え、「自分の預金も封鎖されるのでは」という恐怖心を煽るために出鱈目を書いたかのいずれかです。わざわざ見出しに「預金封鎖」という言葉を使っている、


 小黒の財政破綻プロパガンダは、もはや狂気の領域に突入していますな。完全に頭が狂ってしまう前に、永遠に沈黙することをお勧めします。いや、本気で心配していますよ、わたくしは。