再び好村兼一著書を読んでいます。
「いのち買うてくれ」って凄いタイトルです!
武術に長ける遠山弥七郎は、上役に騙され
刺客としてある侍の一命を奪った後、故郷を追われ
江戸に名を変えて家族を養う為に人工に身を窶して
果ては居合抜きの大道芸人となるが、それでも困窮を極め
最後には死ぬ気で「いのち買うてくれ」と書いた紙を
首に下げることに・・・
捨て身となった覚悟の程に絆された気骨ある豪商に
命懸けの使命を与えられる。
すると、国元より嫌疑が晴れたという知らせを受け
地位と名誉の復活を遂げるという話。
最後の最後になって、「いのち買うてくれ」の件に
到達するのです。
読みながら、頭の中で一本の壮大な映画が
刳り広がっていました。
面白い!
好村兼一著「兜割源三郎」
鋭利ではない刃部が流血を留めて、敵の命を奪わずに
仕留める特殊な刀の使い手。
さる幕閣の重鎮に手腕を買われた「陰の御庭番」として
時に下る密命を待ち、市井の厄介事を始末していく源三郎の
痛快な話。
「粋な黒塀 みこしの松に あだ名姿のお富さん♫」の
玄冶店(げんやだな)お富との関わりも艶っぽい。
巻末の解説で、著者好村兼一について
詳しく書かれていたのはーーー「パリに渡った事で
剣道を外側から見る事が出来ました。
常時師事する先生がいないからこそ独りの稽古で自分で考え、
少しづつ試しながら身につけていく工夫が必要でした。」
ここが響いてきます。
只今、こちら「影と胡蝶」を読んでいます。
実に凛々しく美しい女性が登場します!
★ 願わくは
営業サイトからの読者申請や、ブログを読まないで送るコメントも
投稿を控えてください。
宜しければ読者登録を相互でして
交流を愉しんで参りましょう。