なんて、強情な縫い方なんでしょ! | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

こんにちは、古布リメイク・デザイナー あきやま幾代です。

久し振りに古着物を解きました・・・

まま、ある事なのですが
手縫いでなくて、特別に細かい目のミシン縫いなんです!

まぁ、時間が掛かるのは兎も角も
先の鋭いリッパーを持ちいても縫い目に先を差し込めません。
しかも端は何度も頑丈に重ねて縫ってあります…


長く着用した様子の道行(コート)で
色合いと風合いが素敵な服にリメイク出来るだろうと
用いる事にしたのですが。


想うのは、着物は7回縫い直して着る事が出来ると言われますが、この製品(既製品でしょうか?)はそんな事は考えずに縫製されているのでしょう・・・かしらん、可哀想に!


鋏が進まずにイラつく気持ちを抑えつつ
お蚕さんの働きと絹糸に縒り、生地に織り上げた工程と
(人の関わり)を想い、途中で放棄せず解き終えました。


明日にでも洗ってアイロン懸けして整え
私が必ず素敵な一枚に蘇らせましょう♫


普段は解きつつ、丁寧に接ぎ当てした箇所を見つけたりすれば、
さぞ慈しんで何度も大事に着て来られたのだろうと
遠い昔しに想いを寄せるのですが。





この道行を解いた後、市民プラザの講座へ行き
この話をしたところ
同様に感じる生徒さんが多かった。


多分、道行は襟元の四角い縁をキッチリと
縫い合わせる為にミシンで仕立てる事が
多いのではないかと・・・

そう言えば、確かにそうです。
そして、既製品で大量生産される場合は
ミシン仕立てが多いという
時代の流行や事情もあったようです。

それにしても、何百枚もの着物を解いてきましたが
これが一番てこずりました・・・




 あきやま幾代・古布リメイク 衣袷ーきぬあわせー Web Site 

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