振り付けの意味がわかると、面白い | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

こんにちは、古布リメイク・デザイナー あきやま幾代です。


今日は、着物のことよりも
日本舞踊の振り付けや所作について
綴ってみましょう。


現在、お稽古中の曲は「五月雨 さみだれ」
季節柄に合わせてお稽古をつけて頂いています。

一番初めは「奴さん」
これは男舞いでして、切れのある勇ましい動きは
そのままストレッチ運動のようです。
片足立ちして膝を90度曲げて足首も直角にしたり、
開脚して膝を折り腰から左右に上体を
移動させる動きはまさに体操の如く・・・

腰を中心とした体幹をしっかり保たねばなりません。


お師匠さんの舞台での一コマです。




お師匠さんのお手本

この姿勢を身につけねばなりません。



↓写真のようにナヨっとして見えるポーズも
腰がぐらついていては背筋が伸びませんし
次の動作に移れないのです。







近頃はカメラに向けてササッとポーズがとれるようになりました。



さて、長唄小唄の台詞に合わせて踊るとは限りませんが
一応、振り付けは其々の歌詞に合わせてあります。


ピッタリ合わせるのではなく、情景や背景で表すことも多いです。
五月雨の時期、道端の水たまりを避けて歩く様子
船の船頭さんに手を取ってもらいよろけながら船に乗る~

それらは歌詞には無いのですが、

♫ さみだれや 空に一声 ほととぎす
晴れて 漕ぎ出す 木母寺の
関谷離れて 綾瀬口

牛田の森を横切って
越ゆる間もなく 堀切の
咲くや 五尺の あやめ草 ♫


と情景を想像しながら聞いてみると
確かに振り付けはしっくりと沿うのです。


なんとか、お稽古でこの曲の流れを
覚えて、お師匠さんのOKが出たら
動画でご覧頂きましょう。



小物遣いも使い方で表情豊かになります。

舞扇や傘そして手ぬぐい

それと、着物の袂を巻いたり袋手にしたり
衽の端を摘んだりと
所作のあれこれで振りに活かします。

それと同時に
膝を折り、手を揚げ
続いて片足を軸に回転します。

かつ、首を振り
更に表情を「私、素敵でしょ!」ってスマサナイト
なりません・・・

日舞だけの過酷な動きではありませんが
見るのとやるのと大違い!を実感しています。


しかし、唄も覚えられますし
自分一人で唄いつつ少ないスペースでも
気持ちよく踊れるのがイイです。



ただ、これからの季節は暑さが悩みです。
一応エアコンは効いているのですが
準備運動しただけでもう、暑い暑い・・・

一年中、浴衣でお稽古して構いませんが
それでも、汗だくになります。

私は特別な暑がりなので
着物の下は「嘘っこ」で堪えています。
T-シャツとペチコート(ステテコが良いです。)
胴回りには分厚いタオルを巻くのは
体の細さの補いと汗取りとしてです。

そして、毎回着物を洗う訳にいかないので
襟の下に美容襟を真似て
手拭いを折って添えています。

メンバーと一緒に工夫しつつ
これからも、お稽古の為の着付けを
していこうと思います。

しかし、男前で着るのが
最も涼しくて簡略で良いです。

今の曲は女舞いなので
胴に広い帯を巻いていますが
次はやはり、男前で着て
この暑さに対処したいと思っています。





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