パリ友日本案内 ’77 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

1977年夏 ELLEスタッフが来日した翌年
パリ鈴屋のデザイナーSergeが初来日しました。
仕事の良き相方で、プライベートでも本当に仲良く遊びました。

丁度、京都では葵祭り(祇園祭りだったかも)が開催されるとあって
案内を会社(所属の海外事業部)から任せられました。

ベル・コモンズが設立された翌年でして、彼は見事なファッション・ビルに
本社機能を備えた会社の存在に改めて鈴屋の威力を見たことでしょう。

本当に、自分もそのビルの上階にある海外事業部に所属していると言うだけで
偉くなった様な気がして、誇らしく感じていたものです。

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夏の京都は物凄く湿潤でして、欧米人にはかなり辛いのでしょうが
Sergeはそんなことに文句を言わないキャラなのです。
いつも興味深く愉しんでくれて案内のし甲斐がありました。

特に祭りの装束に興味を示し、私のカメラで撮って撮ってと急かされます。
確かに今見ても素晴らしいデザインですね! 粋です、いなせです。

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京都と言えば、清水寺。
修学旅行生みたいな事やっています・・・
特にSerge が喜んで食べたのは、このかき氷です。


「これって、材料はただの氷とシロップでしょ? この値段が取れるなら
大もうけできるね!」
 
なぁんて、クリエイターと言うより
営業みたいな事を言って、そろばんをはじいていたのが印象的です。

右の写真は詩仙堂で、静謐の中に響く獅子脅しに興味をそそられたようです。
美しい庭です。 
石川丈山が造営したそうです。(小堀遠州かと思って
検索したら、石川丈山とのこと、確認して良かった!
こういうことも年をとってから湧いてくる興味なのです。)

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上の画像の上部は 宿泊した日本旅館(八勘の玄関にて穏やかな物腰のご主人です。)
街を歩いていて、素敵だな!という着物姿を撮りました。

その下は浅草参り(托鉢僧のスタイル、素敵です!)
と夜の魚河岸(ひっそりとしているのも面白いです。)



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御徒町の「アメ横」の活気を愉しんだようです。

このように外国人を案内していると
興味の湧く物は自分も同じ様に素晴らしく感じたり
見直したり出来て、実に面白く色々な発見も出来て
豊かな経験をさせて貰えます。

異文化交流のさきがけとでも言いましょうか。
そんな役を会社から仰せつかり、自らの啓発になった若い頃の
豊かな経験を授かり感謝しています。


この辺りで「パリの思い出」としてフランス人達との交流
日本人スタッフとの思い出、各国への旅の思い出つづりを
お仕舞いにいたします。

長々とお付き合いいただきまして誠に有難うございます。
そして、温かいコメントをお寄せ下さった皆様
有難うございます。

当時のままは無理としても

また少し元気を取り戻して行けそうです。


どうも、ありがとうございます!