モロッコ旅行’74 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

昨日に引き続き、70年代に出掛けた旅の写真を引っ張り出して
旅行記を綴ってみます。


1974年 パリ在住時の夏のバカンスはモロッコへ”地中海クラブ”を遣い
1週間滞在型の旅に出掛けました。
(そういえば、モロッコも「サンデー毎日の友」が最近行って来たし、
ようこさんのギリシャ旅行と相まって、偶然が重なったのかもしれない・・・)

モロッコは映画「外人部隊」そう、ゲーリー・クーパーとマレーネ・デートリッヒの美しい映像を
見て以来の憧れの地だったのである。
最後に、ハイヒールを脱ぎ 部隊に着いて行く女達と共に彼を追うデートリッヒの脚が砂漠にはまる・・・

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都市「カサブランカ」の海辺のホテルに滞在中、2日間は「マラケシュ」へ行きました。
パリのエドガー・キネ通りにあった鈴屋のオフィス兼アトリエのディレクター ムッシュ・スーソンの
妹さんがマラケシュに住んでおられるので、紹介され彼女の家を訪問する事になっていたのである。

事前にバスのチケットを現地で予約したにも関らず、翌日行ってみると
訳分からんフランス語でまくしたてられ、何故か我々の予約が無効だった!

そこで、諦めたりしません。
何で、どうして? おかしいじゃないか、昨日確認して仕度して来たのに!
先方も我々を待っているのだし・・・と抗議するも、空しく引き返す悔しさ!

仕方ありません、先方に電話で延期を連絡し、翌日出直してヤレヤレです。
数日後に当時の夫が郷里へ絵葉書を送った際にチラっと見えた文。
「わが奥さんは凄い! 眼光鋭くひげ面の現地の怖そうなオッサン達を相手に
フランス語で言い合いしたのです・・・自分は怖かったぁ!」 と。

さて、砂漠のど真ん中を一晩バスは走り続けます
エアコンも無いバスです、窓を開ければ砂が吹き込むので締めっきりです。蒸し風呂です!

周囲の席にはターバンを巻いたひげの男達や子供を抱いたお母さん達が
大きく鋭い目つきで我等を興味深く見続ける・・・


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やっとマラケシュに到着、デラックスなホテルでシャワーを浴び
砂埃を落としてから食事をとる。
タクシーの運転手兼ガイドを一日雇って、市内やらを案内して貰う。

スーク「市場」では、羊の頭が野菜の隣に並んでいたりしてそれはワイルド。
運転手とは別にスークではガイドを雇わなければならなかった。(連携プレーなのである!)

夫が郷里の土産にと羊毛のカーペットを所望したら
さぁ、ガイドの出番です!
値引き交渉を熱心にしている(らしいが、はじめっからシナリオは出来ていたのである!)

後に現地のご婦人に聞けば「そりゃ、あなたぼったくられましたね」と、そうよね。

ま、仕方ない。
彼らのフランス語ときたら、ひっどくなまっており聞き取りにくいし。(他人のことは言えない)
旅先の事、旅行者が良い値交渉に勝つわけが無いと考えた方が気持ちが良い。

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マラケシュで列車に乗り、マダム・スーソンの家まで駅からタクシーで向かったが
何のことはない、目と鼻の先だった!

そして、タクシー代を支払う時、またもやぼったくり。
メーターを下ろさないで代金を要求するので、フランス語でまくし立ててやったら
「じゃ、いらねぇよ!」なんて言い腐る。
そういうわけに行かないので、ワン・メーター分を置いて来た。

不愉快が重なる事!
まぁ、仕方ない。この時も当時の夫はけんか腰で凄いなぁ!」と思ったようです。

さて、マダムは上流階級の方で、エレガントに我々を出迎えて
美味しい料理でもてなして下さった。 多分本場のクスクス料理だったと思う。
「ファティマ!とメイドさんを結構粗く遣っていたのが、印象的で
「ファティマ」という割にポピュラーな名前を耳にすると、
のろのろとしたメイドさんを思い出す・・・


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カサブランカへ戻ってホテルで過ごす日々。
朝の体操に参加。
パター・ゴルフをやってみる。
プール・サイドで読み耽った「竜馬が行く」司馬遼太郎著。
面白くて、分厚い数冊を読破したのである。

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ホテルのボーイさんと親しくなり、ディナー前のアペリティフで歓談したり
メイドさん達とお喋りした。
(この写真を送ると約束したのに、反故にしたままじゃー、ゴメンナサイ。)

夜はへび使いや官能的なベリー・ダンスのショーと飽きさせない趣向が・・・


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  日中もプールサイドに楽団がやって来ては
  フォークロー演奏とダンスを見せてくれる。


 









  宿泊客は皆、ノリが良く、勿論私も青年に誘われて
  踊っちゃいました!

  
  40年前の記憶です。
  
 ( 当時のファッションを見るのも一興です。
   決して、昔から黒だけを着ていた訳ではありません。)