旅行記を綴ってみます。
1974年 パリ在住時の夏のバカンスはモロッコへ”地中海クラブ”を遣い
1週間滞在型の旅に出掛けました。
(そういえば、モロッコも「サンデー毎日の友」が最近行って来たし、
ようこさんのギリシャ旅行と相まって、偶然が重なったのかもしれない・・・)
モロッコは映画「外人部隊」そう、ゲーリー・クーパーとマレーネ・デートリッヒの美しい映像を
見て以来の憧れの地だったのである。
最後に、ハイヒールを脱ぎ 部隊に着いて行く女達と共に彼を追うデートリッヒの脚が砂漠にはまる・・・
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110902/16/kinuawase62/97/29/j/o0357048011457747761.jpg?caw=800)
都市「カサブランカ」の海辺のホテルに滞在中、2日間は「マラケシュ」へ行きました。
パリのエドガー・キネ通りにあった鈴屋のオフィス兼アトリエのディレクター ムッシュ・スーソンの
妹さんがマラケシュに住んでおられるので、紹介され彼女の家を訪問する事になっていたのである。
事前にバスのチケットを現地で予約したにも関らず、翌日行ってみると
訳分からんフランス語でまくしたてられ、何故か我々の予約が無効だった!
そこで、諦めたりしません。
何で、どうして? おかしいじゃないか、昨日確認して仕度して来たのに!
先方も我々を待っているのだし・・・と抗議するも、空しく引き返す悔しさ!
仕方ありません、先方に電話で延期を連絡し、翌日出直してヤレヤレです。
数日後に当時の夫が郷里へ絵葉書を送った際にチラっと見えた文。
「わが奥さんは凄い! 眼光鋭くひげ面の現地の怖そうなオッサン達を相手に
フランス語で言い合いしたのです・・・自分は怖かったぁ!」 と。
さて、砂漠のど真ん中を一晩バスは走り続けます
エアコンも無いバスです、窓を開ければ砂が吹き込むので締めっきりです。蒸し風呂です!
周囲の席にはターバンを巻いたひげの男達や子供を抱いたお母さん達が
大きく鋭い目つきで我等を興味深く見続ける・・・
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110902/16/kinuawase62/e7/2c/j/o0360048011457747763.jpg?caw=800)
やっとマラケシュに到着、デラックスなホテルでシャワーを浴び
砂埃を落としてから食事をとる。
タクシーの運転手兼ガイドを一日雇って、市内やらを案内して貰う。
スーク「市場」では、羊の頭が野菜の隣に並んでいたりしてそれはワイルド。
運転手とは別にスークではガイドを雇わなければならなかった。(連携プレーなのである!)
夫が郷里の土産にと羊毛のカーペットを所望したら
さぁ、ガイドの出番です!
値引き交渉を熱心にしている(らしいが、はじめっからシナリオは出来ていたのである!)
後に現地のご婦人に聞けば「そりゃ、あなたぼったくられましたね!」と、そうよね。
ま、仕方ない。
彼らのフランス語ときたら、ひっどくなまっており聞き取りにくいし。(他人のことは言えない)
旅先の事、旅行者が良い値交渉に勝つわけが無いと考えた方が気持ちが良い。
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110902/16/kinuawase62/ee/e2/j/o0399048011457747770.jpg?caw=800)
マラケシュで列車に乗り、マダム・スーソンの家まで駅からタクシーで向かったが
何のことはない、目と鼻の先だった!
そして、タクシー代を支払う時、またもやぼったくり。
メーターを下ろさないで代金を要求するので、フランス語でまくし立ててやったら
「じゃ、いらねぇよ!」なんて言い腐る。
そういうわけに行かないので、ワン・メーター分を置いて来た。
不愉快が重なる事!
まぁ、仕方ない。この時も当時の夫は「けんか腰で凄いなぁ!」と思ったようです。
さて、マダムは上流階級の方で、エレガントに我々を出迎えて
美味しい料理でもてなして下さった。 多分本場のクスクス料理だったと思う。
「ファティマ!」とメイドさんを結構粗く遣っていたのが、印象的で
「ファティマ」という割にポピュラーな名前を耳にすると、
のろのろとしたメイドさんを思い出す・・・
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110902/16/kinuawase62/35/14/j/o0338048011457747762.jpg?caw=800)
カサブランカへ戻ってホテルで過ごす日々。
朝の体操に参加。
パター・ゴルフをやってみる。
プール・サイドで読み耽った「竜馬が行く」司馬遼太郎著。
面白くて、分厚い数冊を読破したのである。
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110902/16/kinuawase62/d7/1c/j/o0316048011457747764.jpg?caw=800)
ホテルのボーイさんと親しくなり、ディナー前のアペリティフで歓談したり
メイドさん達とお喋りした。
(この写真を送ると約束したのに、反故にしたままじゃー、ゴメンナサイ。)
夜はへび使いや官能的なベリー・ダンスのショーと飽きさせない趣向が・・・
![よくいうかいえ(Cahier)](https://stat.ameba.jp/user_images/20110903/11/kinuawase62/1e/3f/j/o0198048011459355522.jpg?caw=800)
日中もプールサイドに楽団がやって来ては
フォークロー演奏とダンスを見せてくれる。
宿泊客は皆、ノリが良く、勿論私も青年に誘われて
踊っちゃいました!
40年前の記憶です。
( 当時のファッションを見るのも一興です。
決して、昔から黒だけを着ていた訳ではありません。)