完全消費した水着 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

春からスタートした10回のスイミング・スクールが終わった後、

自主トレとして、週1回自転車で15分ほど離れたプールに通っている。

猛暑のせいで気持ちがスポーツに向かなくて、先週はサボってしまった。

そうすると、気持ちがヨクナイ。


昨夕、5時半過ぎた頃 漸く自転車に乗って向かえば、下り坂で切る風が心地よい。

しかし、プールに着けば玉の汗。

さぁて、汗でベタ付き着替えがスムーズに行かない・・・と水着を肩まで引っ張ったら 裂けた!

エッ、どうなったの? 背中心がツーとウエストまで裂けてしまったのだ。

まぁ、デザインでそうなっているのもある事だしと 仕度を済ませて鏡を見れば・・・

あんまり でしょうか・・・ そこでスゴスゴ帰るのも うぅ~ん、 そうだ何かヒモを借りようと

施設の係員に頼み込んで、1センチほどの太さのロープを借りて縛る。

水に入ってしまえば分からないし、と暫く泳ぐ。

しかし、裂け目は更に延長しお尻の下まで裂けてしまった! もう駄目。

15分しか泳げなかったが、気持ちはもう充分だし、身体は既にしんどいのでそれまでにする。


それにしても、長い事着用したものである。

20数年前にたまプラーザで暮していた時のスイミング・スクールで、

伊豆高原の海で子供達と泳いで、その後は殆ど仕舞いっ放しだった水着である。

しかし、フツーの服と異なり、塩水や塩素で晒されている期間が長いので

裂けるほど消耗して当たり前である。

それを考えると、よくここまで着用できてご苦労さんである!

他の衣類や寝具・タオルにしても裂けるまで利用するという事は余り無いのでは?

チョット、哀しい想いをしたけれども、”ものの命を全うした” という充実感で

清々しさも感じているのである。


それでも、背中心が裂けたくらいならまだ何かに使えるかもしれない・・・

と、直ぐに捨てずに暫く眺めては、アイディアが浮かんでくるのを待ってみようかしらん。



こんな風に考えて日常生活は勿論、本業の古布リメイク服創作 に至っているのであり

明日は、ある出版社からの取材が予定されている。

・・・「あらためて〝なおす〟を見直す」(仮題)というテーマのモノクローページの特集を組み、生活のなかで修理や修繕をし、物をいつくしむことの大切さを考えるページを作りたい・・・

という、オファー内容である。


常日頃、ブログでつぶやいている事柄を話してみようと思っています。