「百寿」(ひゃくことぶき)という中国漢字で表されたあまたの”寿”紋様が
染め抜かれた縮緬(ちりめん)と紋付の縮緬の長尺1枚ずつ用いて
全く鋏を入れずに交互に重ね合わせて出来たドレスである。
(画像は2005年6月号 「いきいき」誌に掲載された取材記事より)
(株)鈴屋時代のデザイナー仲間で長らく衣袷ファンとなってくれている方。
上と同じ百寿の縮緬で作られたショート・ブラウスとスカートのセット。
黒紋付の縮緬と交互にずらして出来た、おもしろスカートである。
2004年にパリに4ヶ月間語学留学していた「サンデー毎日」の友
その友とパリ滞在した際に、招かれたカジュアルなパーティーに
上記の2点と同じ百寿の縮緬で作ったチュニックを着てくれた。
同じ素材を使った服でも、コーディネイトの仕方によって
フォーマルとカジュアルとに着こなす方法があり、
それぞれスタイリッシュである。
全て直線のみで構成されており、四角く畳んでしまえば
海外旅行の荷物としては、5着持参しても普通のジャケット1枚分程度の
軽やかさであり、前後を返したり、逆さに着用したりして
コーディネイトの幅が限りなく広がる便利なワード・ローブとなる。
勿論、”ジャポニズム”人気の高まる昨今は海外でも
注目を集めて、評価も高い。
あきやま幾代・古布リメイク 衣袷ーきぬあわせー HP→http://kinuawase.com/