お手伝いに参上 | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

(株)鈴屋時代の先輩が学芸大前のブティック(婦人服)
を閉店させるというので、お手伝いを買って出た。

パリ鈴屋でディレクトリスをされており、私は当時
デザイナーとして先輩と常に行動を共にしていたので
沢山の辛酸や賞賛を経験してきた仲である。

ブティックは1年6ヶ月間の営業だったそうである。
オープンし立てにお祝いに伺ってから、もうそんな時間が経っていたのだ。

色々事情があっての事であるが、直ぐに次の店舗の
責任を任されているそうで、その機動力と強い運命の力に
いつも感心している。
それらを持って生まれた才能というのだろう。

閉店セールには多くの顧客が次々と訪れては
買物にいそしみお別れと、励ましの言葉を掛けて行く。

商品のお包みをしながら感心する事は、
ご贔屓の客はお喋りしていると
一旦しまったクレジット・カードを取り出し、それがレジを度々行きかう事である。
つまり、時間が経つにつれ購買意欲が刺激されるのであろう・・・

まさに、”飛ぶように売れる!”とはこの事。
(他人んちの事でも、気持ちいい!)

自分とは全く異なる形態のショップとはいえ、
その人気ぶりに軽いショックを感じたものだ。

学ぶ事は大いにあり!
その話術、表情、身から溢れるオーラ、共に強い情熱が齎したものである。


翌日は閉店後の商品の片付け作業を手伝ったが
その膨大な量の仕事を、何度も重ねて来ている事に
敬意を表して、次の赤坂での開店にもはせ参じようと思っている。