西洋かぶれの原点は、映画から | よくいうかいえ ( Cahier)

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古布リメイク作家のつれづれ日記

現在の東麻布(当時は森元通りといった)に住んでいた 小学生時代から映画が大好きになり、度々映画館に通う様になったのは欧米への憧れの強い女学生だった姉達の影響である。
姉は映画館へ出掛ける時の「痴漢よけ対策」として私の手を引き、私は帰りに奢ってくれるスイーツを楽しみにいそいそと付いて行った
そして姉と同じ様に、映画の中の世界に憧れ(特に洋画のロマンティシズムに)以来50年間映画を見続けている。

現在は地方に暮らしている為、余り映画館に足を運ぶ機会が少ないが、中学高校時代は本当に良く通った。学校にカバンを置き、渋谷の名画座で痴漢におびえながらも感動して家路に着いたものだ・・・
家の向かいの崖に聳え立つ「アメリカン・クラブ」では週末の夜になると憧れの映画の世界を地で行く様な大人のカップルの気配を遠くに感じつつ、姉達と一緒に胸をときめかせたものだ。(ちなみに其の隣にはソ連大使館があり、大層インターナショナルな空気に包まれていたのだ。)

当時は僅かな小遣いでも、必ずパンフレットを購入し持ち帰って何度も写真を眺めて憧れを強めて行った。

そのパンフレットはみかん箱4個にギッシリ詰まり、およそ500枚余りにもなっているのを発見。 「住み替え」を考え始めて、家中を片付けだした折に見つけ、さてどうしたものか・・・と 「お宝鑑定団」に投稿してはみたが、不用品を処分したら残っている物の価値が増して見え出した為、暫く眺めていようと思っている。


さて、外国への憧れは 姉達の海外のペン・フレンドから贈られる品々の刺激に触発され、益々増殖して行った。 

現在にまで繋がるデザイナーという職業に就き、パリ・コレを担う様になり幼い頃の憧れは満たされたのでした・・・と言えばハッピー・エンドだったのだろうけれど、それに伴うながぁ~い苦労話はまたの機会に。