赤血球検査項目に
MCV、MCH、MCHCがあります。
正常な数値としては
MCV:平均赤血球容積:90
MCH:平均赤血球ヘモグロビン:31
MCHC:平均赤血球ヘモグロビン濃度:31
MCVのVはvolumeのVで要するに、
赤血球の大きさを表し、
葉酸、ビタミンB12が欠乏すると
MCVの数値はあがり、
赤血球が大きくなります。
MCV、MCH、MCHC全てが低いと
鉄欠乏と言えます。
鉄欠乏の原因は
①鉄摂取不足
現代の食習慣ではコンビニや外食でも、
炭水化物で手っ取り早く
空腹が満たされる環境が多く、
全体的に鉄不足は明らかです。
②需要増大
成長期や妊娠期は鉄に需要が増し、
鉄不足をひきおこします。
また、
女性は毎月の生理での出血があり、
出血量が多い人は注意が必要です。
人と比較が難しいので基準で言えば、
夜用ナプキンを昼も使わないといけない
ほどの出血がある人は
過多月経を疑う必要があり、
原因として子宮内膜症、子宮筋腫、
ホルモンのアンバランスなど考えられので
一度、産婦人科受診される事をお勧めします。
また、痔でも、少量でも日数続けば
貧血になります。
ほかには、
消化管潰瘍(胃、十二指腸)潰瘍性大腸炎
腫瘍、ポリープ、癌も原因に考えられます。
次のような、
検査結果の場合どう判断出来るでしょうか?
正常 | 結果 | |
赤血球 | 450 | 350 |
ヘモグロビン | 13.5〜 | 10.2 |
MCV | 90 | 99 |
MCH | 31 | 28 |
こに結果の数値では赤血球、ヘモグロビン、
MCHの数値だけで鉄欠乏と言えそうですが、
MCVだけ数値が高いです。
前に葉酸、ビタミンB12が欠乏すると
MCVは高くなると書きました。
要するに、赤血球が大きくなるのです。
なぜ、葉酸、ビタミンB12が不足すると、
赤血球は大きくなるのでしょうか?
赤血球は脊髄で作られています。
幹細胞→前赤芽球→好塩基赤芽球→
正染色性赤芽球→網状赤血球→赤血球
と成長しています。
正染色赤芽球までは核があり
成熟することでDNA合成しますが、
正染色赤芽球で核が脱核(核が外れる)
ことで染色体のみ残り網状赤血球になり、
その染色体もなくなり赤血球となります。
しかし、DNAの合成がうまくいかないと
脱核できず大きくなります。
それではなぜDNA合成が
うまくいかないのでしょうか?
DNA合成時に葉酸ビタミンB12は
DNAのメチル基の橋渡しをしていますが、
葉酸、ビタミンB12が不足すると
メチル基が運べず
DNA合成がうまくできません。
よって、葉酸、ビタミンB12が不足すると、
赤血球が大きくなります。
DNA合成ができず、不完全な赤血球、
鉄欠乏で素より赤血球が少ない場合、
全身に送る酸素量も減りますし、
酸素が減るということは、
ミトコンドリアでエネルギー産生が減ります。
エネルギー産生が減るということは、
エネルギーが足りてませんので、
きつかったり、だるかったり、
貧血の症状が起こります。
次は鉄とビタミンB12についてお伝えします。
最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
