留学に来る前に、日本で、
職場の尊敬する先輩の一人から「失敗を恐れず色々と感じてきてください」と言われました。
よく「しっかり勉強してこい」「しっかり学んでこい」(又は笑いながら「しっかり遊んでこい」)とは言われますが、「感じてこい」と言われたのは初めてで妙に印象に残っていました。

情報化、IT化したことで、正直言うとインターネットを通じて学校の講義、各種会議やセミナーはリアルタイム又は数日後に見聞きすることが可能です。
そういう意味では、日本にいても、やる気と環境さえ整えば勉強する、学ぶことは可能な気がします。

しかし、「感じる」というのは、少し違います。

海外旅行をして長いフライトを終えて目的地の空港に着いてタラップを降りたときのあの独特の空気感は、まさに「感じる」ものですし、そこに行かないと味わえないものであろうと思います。
また、勉強という点でいえば、こちらの大学の教室の空気感はインターネットでは分からない部分があるでしょう。
また、大学の講義のような大それたものでなくても、何気ない日々の生活の一場面は当然にネットの情報では分かりませんし、逆にそういう場面で色んなことを感じるものです。

例えば、スーパーのレジに並んでいた前の客どうしの会話だったり、友人たちとの飲み会での彼らの作法だったり、娘のジム教室で一緒になったアメリカ人の親の子への叱り方だったり、地下鉄の中でのアメリカ人の立ち振る舞いだったり・・・

これらは、海外旅行では分かりにくい、そこで生活しているから感じることだろうと思います。
そして、実際に留学して海外で暮らして、色んな日常に日本では感じられない沢山の「感じる」ことがあることが分かりました。

妻や僕もこのブログで、たまにはそういったアメリカ人又は他の国の人の言動にどう感じたかを記してきたと思いますが、本当に日々その連続でした。
そして、それが、なんとなく自分の経験を増やし、価値観を広げ、成長につながった(ような気がしている)のではないかと思っています。
また、その度に日本人だとこうなのに・・・と、自然と比較して、さらには、どこが違うのか、何で違うのか、さらにはじゃあどっちが良いか・・・と「考える」ことに繋がっていった気がしています。

ただ、ずっと生活をしているとその感じることが減ってきます。
生活がどこかマンネリ化するからで仕方ないことですが、どこか最初の刺激の連続だった毎日とは違って物足りない感覚になります。
一方で、それは自分にアメリカ人や他の国の文化、考え方が身に付いたからで、価値観が多様化したという点では良いことなんだと思います。
が、限られた留学期間にはできるだけ多くのことを吸収したいと思うもの。
もっと多くのことを感じるためには、努めて色んな場面に飛び込むことが必要になります。

自分も根は人見知りの出不精な人間なので、だいぶ損をしたかもしれませんが、後半はなるべく気にして可能な限り色んな人に会うようにしました。

留学の一番の収穫は「感じる」こと。
そして、その収穫を最大化するためには、先述の先輩の言葉にもあるように、失敗を恐れず色んな場面に首を突っ込むことだと思います。

自分も、次に職場の後輩が留学するという時には、
「失敗を恐れず色々と感じてきてください」
と言おうと思います。

片付けが終わった部屋を眺めつつ、こんなことを考えた夜でした。




アメリカで暮らして2年近くになり、学校での勉強と並行して、自分の人生でもそうそうないであろう貴重な機会なので、米国とはどんな国か、グローバル化とは何か、日本ってどんな国か・・・など等、ゆっくりと自分なりに考えてみようと思いながら過ごしました。

時間もそこそこあったので、これらのテーマに関係した本を色々と買って読みました。
家族が先に帰国した後のこの3カ月は少なくとも就職して以来最も本を読んだ3カ月でした。(笑)

これらはその一例です。



で、色々と本を読みつつ、こちらの実生活でも感じることと併せながら考えるに、やはり日本は社会としては総じて良い国だってことを痛感しました、特に、お客の立場では、日本ほど満足度の高い国はないのではないかと・・・

米国ではカスタマーサービスといいつつも、人によって対応はまちまちですし、大半が「俺は客だけど!」って言いたくなるような経験が多いです。
まぁ、「お客様は神様だ」って言うような国は日本しかなくて、それが世界で見たら特異なのかもしれませんが、少なくともお客様に対するホスピタリティの精神は日本が誇ってよい点だと思います。オリンピックのプレゼンで「おもてなし」って言っていましたが、それはまさに日本人が誇れる点だと思います。
さらに、こっちの接客、仕事ぶりを見ているととにかく無駄が多い。分業が徹底していて、それが雇用増加につながっているという点は否めないにしても、組織として働いているのに、全然部署によって言うことが違っていたり、統一されていなかったり・・・客としては何度も同じ説明をして、サービスを得るのにかなりの時間を費やします。
ある方は、米国企業は現場力がないと言っていましたが、まぁその通りだと思います。
結局、ここがマニュアルでしか動かず、自分のことだけで組織のことを考えていないので、こうなるんだと思います。
やっぱり、客の視点で日本のビジネスを見ると、合理的で無駄がなく、スマートでしかも満足度が高いように思います。

で、自分なりに考えてみたグローバル人材になることとはどういうことか。

日本の某会社の社長は、著書で「グローバル化を進めて極論を言えばすべての役員が外国人になってもよい」という趣旨の発言をされていました。社内は全部英語にして、米国的な思考でビジネスを展開するのだと・・・
自分としては、これはちょっとどうかなーと思います。
日本が米国のようになる必要はないし、もっと日本の良さ、特異性を維持して外に出すべきではないかと。
そして、やはり日本企業は日本人の雇用増に貢献し、日本人の強みを延ばす方向で世界に打って出るのが真の日本のグローバル企業ではないかと思います。

そのためには外国人とのコミュニケーションも必要でしょうし、その手段として英語のスキルを向上させることも必要でしょう。
でも、英語はあくまでも手段であって目的ではないし、アメリカが目指すべき社会ではないように思います。結局、今のグローバルって言われる社会はそのリーダーであるアメリカが作り出したものでしょうし、言語的にも文化的にも違う国がその波に乗ると、アメリカの良いようにされるだけではないかと・・・。
現に、そのアメリカだって、国内の貧富の差は激しいし、1%の富裕層が富の99%を握るようなそんな国です。個人主義が強く、競争社会、競争に勝てばいいけど、負ければ生活さえできなくなる・・・極論を言うとそんな国です。
こんな国が日本に合うかというと、それは違うんじゃないかと思います。

じゃあ、グローバル人材とは何なのか・・・
自分なりに、日本人として思うことは、大事なのは日本人としてアイデンティティをしっかりと持って外国人と接することではないかと思います。

ここは実は自分も含めて日本人の弱い所だとも思うのですが、日本の人は、日本とはどういう国で、世界的にどういう立場にあるのか、また、そもそもどういう成り立ちなのか・・・こういうのを説明できる人が、他の国の人に比べて圧倒的に少ないように思います。

アメリカ人は小学校の時に毎朝、pledge allegianceと言って、星条旗を前に宣誓の言葉をみんなで唱える習わしがあるようです。
歴史が浅いこともありますが、アメリカがいつ、どういう経緯で建国して今に至るまでどのような経緯をたどってきたかを知らない人はいないと言います。アメリカの教育は、根底にはアメリカ人としてのアイデンティティを養うことにあるような気がします。

その点、日本人は自分も含めて、日本の歴史を知らないし、日本の立ち位置を知りません。

こっちで色んな国の人と知り合って飲みに行くと、お互いの国の話になります。
すると、結構、みんな自分の国のこと、歴史、文化をきちんと説明できるのに驚きます。

一方、自分に、日本の宗教って何?シントウって何なの?日本はいつできたの?
なんで日本人はあんなに礼儀正しいの?・・・

矢継ぎ早に色んな質問を受けるわけですが、自分は恥ずかしながら、最初はこれらの質問にきちんと答えられませんでした。
そうすると、外国人と本当の意味でのコミュニケーションが取れないんですよね。
別にはっきりと言われるわけではないですが、「何で自分の国のこと知らないの?」って視線を感じるわけで、そこでコミュニケーションが止まってしまいます。

ということで、グローバル人材になる、ちゃんと尊敬の念を抱かれて外国人とコミュニケーションが取れるための必要最低条件としては、日本人は日本人、日本のことをちゃんと知るということ・・・これがこの2年間で得た自分なりの答えでした。
言葉を代えれば、先の日本人としてのアイデンティティをしっかりと持つことだと思います。

海外に出れば各自がいわば日本代表としてしっかりと外国人とコミュニケーションができる、それは英語の良し悪しもあるでしょうがそれより大事なのは、いかに自分の国のことを知っていて、自分の国の政治、文化、歴史について意見を持っているか・・・それだと思います。

その点、まだまだ自分も勉強が足りませんが、帰国しても、日本のことをしっかりと知って、自分なりの意見を持てる人間になりたいと思っています。


土産ものを買いに歩きまわった日、遅いランチに久々に53st、6aveの有名なベンダー、Haral Guysに行きました。



写真では分かりにくいですが、右側に、ベンダーではあり得ないほどの長蛇の列。
途中並んでる人に、観光客が、何がそんなにすごいの?そんなに違うの?
って聞いてました。

そんな違いはないんですが、ここのチキンオーバーライス、ジャイロオーバーライスは同じ6ドルでも量が多いんですよね。
味もややマイルドで癖がなく食べやすい気がします。
ちなみにチキンオーバーライスとは、焼いたチキンを細かく刻んでライスの上に載せたもので、ニューヨークのベンダーフードの定番です。


遅いランチだったこともあり、今日はほぼ一食でした。

これも食べ納めです。
夏真っ盛りで各アパレルショップではサマーセールを開催中。
日本では子供服の種類が少なくしかも結構高いらしく、自分の残された仕事の一つが娘の服を買って持って帰ること。

ということで、一日、子供服を買いにマンハッタンのアップタウン、ミッドタウンを徘徊しました。

まずは、近所アッパーウェストの自然史博物館付近の2店の子供服屋へ。
店の名前を忘れた上に、写真も撮らなかったので、なんとも情報がありませんが、
良いのがなくて(完全に自分好みですが)退散。

東にわたって、アッパーイーストのお気に入りCatiminiへ。



ここの服は高いですが、色や柄が鮮やかで斬新。セール中とあって、3歳用のワンピースとセーターをお買い上げ。
http://www.catimini.com/fr/website/selection-pays,5402076.html

そのまま南に降りて、大手デパートBlooming Dalesへ。
昔は、もっと色々種類があったような気がしたんだけど、2~5歳用の服が少なく退散。
(あ、ちなみに妻からは、8歳まで(今の娘にとっては6年先まで)のものでも良いから買ってこいとの指令を頂いております。)

途中、ソフトクリームを食べて、


(こういうアイスクリーム屋が街の至る所に現れるのが夏のニューヨークです。)

さらに南に下って、西に移動し、34StにあるOld Navyへ。
ここはGapと同じ系列の激安アパレル。しかも、デザインもそこそこしゃれているのです。
日本の保育園は自分で着替えができて、しかも安全な服(引っかかって首を絞めたりしないようにフード付き等はNGとか・・・)が求められるらしく、ここでは多くのTシャツを買いました。

そして北に上がって、65St辺りのGapやZARAに。
そういえば、アメリカではZARAも子供服を売っています。



が、良いのがなくて退散。

結局、思っていたほどの大人買いはできませんでした。
が、毎回思うことですが、なんでこんなに娘の服選びは楽しいんだろう・・・・
圧倒的に、米国で自分の服に費やした額よりも娘の服に費やした額の方が高いですね。

最近はずっと送別会続き。
先週の土曜日は、ロースクールで知り合った日本人の友人宅に招かれてのビアパーティでした。
友人の旦那さんが駐在員ということで、住まいは豪華な高層マンション。

季節がよいので屋上のスペースでサンセットを観ながらの会になりました。
ちなみにその友人夫婦も、近々引っ越すとかで最後の見納めの会でもありました。



ニューヨークにいる日系企業の駐在員は、マンハッタンに住んでいる人は大抵高層マンションですね。しかも、こちらのマンションはほとんどルーフトップに、テーブルと椅子が置いてあって、住人が景色を楽しめるようになっています。



僕らの周りにも沢山の人たちが夕日を前にビールを飲んでました。

こちらでは結局ルーフトップバーに行く機会はなかったですが、こうして似たような経験ができて、高い所好きには大満足でした。
先週のこと。図書館の英語授業で、先日、ニューヨークの歴史遺産というテーマで話があってその中に上がっていた一つが、ニューヨーク一古いピッツアリア。
しかも、ここはニューヨークだけでなく全米で一番古い、全米で最初にできたピッツアリアということで、友人の中国人が興味を持って、授業の後に日本人の友人と3人で行ってきました。



NOLITAにあるLombardi'sという店。創業1905年なんだそうで。
http://www.firstpizza.com/

6時過ぎに着くと結構混んでいる店内。



でも予想以上に店内は広く、2、3分待って席に着けました。
ちなみに、予約制なし、支払いはキャッシュのみといういかにも歴史、伝統を重んじる店です。

サイドディッシュには目もくれず、ピザを食べに来たんだからと、ピザとビールのみを注文。
マルガリータとホワイトピザ(チーズ中心でトマトソースなし)のハーフ&ハーフと、our famousと謳っていたクラブピザを注文。



どのピザも美味かったです。
平均的にニューヨークのピザは美味いと思いますが、ここが今までで一番かも。
(ちなみに、人生で一番美味かったピザは麻布十番のSavoyです。)

競争の激しいニューヨークのダウンタウンで100年以上も生き残っているだけのことはありました。

家族ぐるみで仲良くしていた韓国人の友人と、最後の送別会ということで飲みに行きました。
お互い家族が帰国しているので、二人で近くのワインバーに。



Tolaniというちょっとこじゃれた店でした。
http://tolaninyc.com/

しかも、店内はワールドカップのサッカー中継をしているとあって混んでいて、アウトドア席に。
人生で初めてのアウトドア席だったかもしれません。



二人でボトル1本とハム、チーズ、前菜の盛り合わせを頼んで、4時間近く居座りました。(笑)

途中、隣に座っていた屈強なアメリカ人2人と話になり、聞くと彼らは軍人さんでした。
ニューヨークの北、ウェストポイントで研修中で、21時間の休暇だからニューヨークまで飲みに来たんだとか。
休暇があと10時間しかないと嘆いていました。

一緒に行った韓国人の友人は歳も近くて、専門も一緒ということもあって本当に色んな話をしましたし、何より子供どおしも同い年だったので仲良くしてもらいました。

最後は、次は東京で!といって別れました。



金曜日はこの1年半近く世話になったJamesとの最後のレッスンでした。

1年半、英語のスピーキング、ライティングだけでなく、アメリカ社会、文化、西洋と東洋の違い、などなど色んなことを教わりました。
歳は27歳とだいぶ年下ですが、外見は明らかに自分よりも年上だし、よく物を知っているし、日本や外国に対する興味も強くて本当によい先生でした。

写真を撮るのを忘れましたが、28stのPanera Breadが、1年半の間、通い続けてレッスンの場所。
今までコーヒーかベーグルしか頼んだことなかったですが、最後の記念にとフラットブレッドのサンドイッチを食べてみました。味は、so soというとこですが、これも思い出の一つ。

Jamesは語学学校の先生でしたが、今後はSpeech pathologistになるために大学院に通うとのこと。ちなみにSpeech pathologyとは、日本語に訳すと言語病理学とでも言うんでしょうか。
医学と言語学の合いの子のような新しい学問で、例えば日本人が英語の発音がネイティブとは違うのを、ある種の病のように捉えて、口の動かし方や舌の使い方、発声の仕方を、医学的な視点で学ぶというものです。

Speech pathologistになると、学校はもちろん病院でも仕事があるのだとか・・・

英語が母国語でない移民の多いアメリカならではの学問かもしれませんが、今後日本でも流行るかもしれません。

何はともあれ、Jamesには本当に世話になりました。
ほんと将来の夢に向かって頑張ってもらいたいものです。

今後、帰国まで、こちらで知り合った色んな方との別れの会が続きます。
前回のリベンジとばかりに、日本人の友人と再度、日本人向けのパブリックビューイングに行きました。



結果は、ご存じの通り、、、という試合内容でしたが、思いもよらないゲストがいたりしてイベント自体は楽しかったです。

そのゲストとは・・・



「ミヤネ屋」の宮根さん。

どうやら、ブラジルに行くはずが、途中で飛行機が欠航になってニューヨークで足止めを食らったらしく、あきらめてニューヨークに止まって番組中継することになったんだとか。
「テレビカメラに顔出しNGの方は予めカメラマンに言ってください」なんてことをMCの人も言っていました。

自分が映った記憶はありませんが、ギリシャ戦後の午後の「ミヤネ屋」で放送されたらしいです。

意気消沈したまま、友人と(おそらくマンハッタンで唯一の)回転ずしに。
回転ずしEastという3ave、26stにある店です。



初めて行きましたが、思ったより良かったです。
ビールはピッチャーで16ドルと安いし、回転ずしの質もまぁ日本のものとさほど変わらない感じ。
もちろん細かいことをいうと日本のものには適いませんが、握っている人は日本人だし、まぁ値段も大体の皿が3ドル前後。

もっと早く知っていれば何度か来たのになーという店でした。

にしても、最近のこのブログは食事の話ばかりですね・・・
先月オープンした9.11 Memorial Museumに行ってきました。
前回、ふらっと訪ねたときは3時間待ちと言われたので、今回は事前に予約して行きましたが、それでも長ーい列に並んで待つこと20分。
その理由は、空港並みの厳重なセキュリティチェックでした。

中は、本当に大きな、そして皮肉にも非常に綺麗な空間でした。






倒壊した貿易センタービルの地下に位置するこの博物館には、数々の遺品だけでなく、亡くなった方々の写真や、ハイジャック犯19名の米国入国から事件に至るまでの足取り、アルカイダの歴史までものすごく細かく展示されていました。









中でも、貿易センターの南側タワーにいた人が、先に北側タワーに飛行機が突っ込んだ際に、母親に「あれは自分のいるビルじゃないから大丈夫だよ」と留守番電話に残したメッセージには何だか胸が詰まる思いがしました。

博物館はちょっと高い(24ドル)ですが、その価値は十分にあると思います。
主要な展示スペースは撮影禁止だったので、ここには掲載できませんが、ニューヨークに来られた際には是非行かれると良いと思います。