今さらファントム 中二的感想その2「芝居の力、そして好みってものがある」 | 片腕の夢は日常

片腕の夢は日常

ひそやかに、高らかに、ゆるゆるに、くるくるに、
fromここtoうちゅう

千秋楽近くになってやっと観劇できた

 

雪組「ファントム」

 

の感想備忘録です。

 

もうじゅうぶんわーーってるよっ!ってくらいな

だいきほ(望海風斗・真彩希帆)の歌の素晴らしさを

ウザ語りしましたが

https://ameblo.jp/kintotoco/entry-12437948598.html

 

今日はそれ以外の話を。

 

今回、だいきほのありえないくらい高いレベルの歌と熱量が

お芝居にも波及して

だいきほをはじめ皆さん本当に大熱演だったなぁ、という印象があります。

もちろん、歌の素晴らしさが

この作品のレベルをグッと上げましたが

皆さんの演技もそれに一役買ってましたよね。

メイン役者以外はほぼモブという中でも

ひとりひとりの丁寧で熱い演技があったからこそ

濃密な空気に溢れた舞台になったのだと思います。

 

特にやっぱり咲ちゃん(彩風咲奈)のキャリエールは

終始、あたたかく優しくて

多くの方が銀橋での親子の場面で涙して、

この物語は父と子の物語だ、と思わせてくれ、

名場面となったのは、

咲ちゃんの演技のおかげといっても過言ではないかと思います。

咲ちゃんの醸す優しさが、

キャリエールの持つ優しさゆえの悲劇に説得力を持たせてくれたな、とも

思いました。

そして、あのロング丈スーツがよくお似合いで惚れ惚れしました(*^_^*)

 

役替わりは

翔くん(彩凪翔)とあーさ(朝美絢)、どちらも

尋常じゃない美しさと芝居心をお持ちの方で

後はもうそれぞれの役創りと解釈、見た目の

個人的好みでどちらがいいか悪いか、ではなく

好きかどうか、ってことになると思いますが。

今回は私は

シャンドン伯爵もショレも翔くんが好きでした。

や、もちろんあーさも良かった!すごく良かった!

でも今回に限ってはより翔くんの演じ方とルックスが

好みだったというだけです!

 

翔シャンドンが舞台に登場したときの、

まるで発光しているかのような、「王子来ました!」的なまぶしさ・・・

忘れられません・・・・。

翔ショレを先に見ていたせいもあると思いますが

ショレとは真逆の目が離せないほどの王子っぷりというか

軽やかで明るくて気品のあるお坊ちゃまであることが

ひと目でわかって。

クリスティーヌの歌に気がついてすぐに彼女をスカウトする

その素早いスマートさも、ただひたすら美しいものに囲まれて

何不自由なく育ったお坊ちゃまなんだろうなって思えて納得。

対してショレ。

いばっているけれどビビりで(笑)、でもかっこいい。

とにかくルックスが素晴らしい~~!!

ので、かっこよくてキュートという素敵なショレになってしまいました(笑)

カルロッタ&ショレはコミカル担当ってところもあって

私が観劇した日は観客の皆さん、大笑いしていましたが

私は例のごとく笑いのツボがおかしいのでちっとも笑えませんで、

でも、翔ショレの「春が来たぞ~」のクダリだけは面白かった!

あの間と、後ろでコケる方々のタイミング、最高(笑)

さすが関西人ですね、間が絶妙でした。

 

あーさのショレはザ・小物!って感じがよかったので

(本当に作りこんだんだなぁ、というお芝居にあっぱれです)

組み合わせとしては

翔シャンドン・あーさショレがいいかな。

 

カルロッタですが、好みとしてダメでした。

元々、ひめさんのクセのある歌と演技が苦手でしたが

カルロッタでそれが大爆発していて、

もちろんそれが正解なのですが私はダメです。

せめて台詞の口調の語尾を必ず上げる、あれを控えていただければなぁ・・・。

やりすぎる演技は観ていて気持ちが冷めてしまうのですよね・・・。

でもカルロッタ自体は可愛いと思います。

クセはあるけれど上手いので

彼女の起用は全くもって正解だとは思います、はい。

 

あとは、ベラドーヴァのひらめちゃん(朝月希和)。

「天使の歌声」ってさ、ただうまいだけじゃ説得力なくて

それをしっかり表現できてしまう希帆ちゃんという存在がいて、

これ以上のものが聞けるわけがなくて、

正直、ベラドーヴァも希帆ちゃんが演じちゃわなきゃ説得力ないよ、と

思ったのです。

ひらめちゃんもとても美しい歌声を聴かせてはくれましたが

残念ながら歌だけで人を魅了するほどではやっぱりないんです。

でも、それをその存在の愛らしさや佇まいでカバーされていた気がします。

キャリエールが愛してしまう説得力はありました。

ひとこちゃん(永久輝せあ)との並びもぴったり。

「頑張っていた」なんてのはご本人にとっては嬉しい言葉じゃないとは思いますが

今回ばかりはその頑張りがちゃんと演技の良さにつながっていたと思います。

 

肝心の主演コンビは何も言うことはないですね。

ひとつ言うなら

だいもんエリックは、子供のまま成長してしまったような青年で、

ひねくれてて悲観的で

だから、クリスティーヌに逃げられた後のエリックの台詞が

痛々しくて胸がつぶれる想いでした・・・・。

彼女が自分を愛してくれるわけない、そんなことわかっていたと泣いてるように笑って

キャリエールが「いや、彼女はお前を愛していたよ」と言ったら

一瞬だけでも愛してくれたんだからそれでいいよな、と

自分に言い聞かせる、あの、後ろ向きな前向き言葉が

だいもんエリックの自虐性みたいなものを浮き彫りにしていて

つらかったです。

抱きしめてやりたかった。

母になって、ただただ抱きしめてあげたくなる、

そんなエリックでした。

 

 

まだ続きます。