一時やっていた宝塚ブログからの転載
2017.9.25
雪組「琥珀色の雨にぬれて/"D"ramatic S!」
を観てまいりましたのでちょっと感想を。
琥珀は星組を観劇して、
それから以前の花組のを映像で観ました。
ぜっっっっんぜん面白いと思えないどころか
ちょっとシャレた言葉でいい感じになってるけど
くそどおおおでもいいハナシだな、これ、と思って
なーんも気持ちが揺れないし残らなかった経緯があるので
今回、だいきほプレお披露目が琥珀って知ったとき
ガッカリしたものです。
多くのヅカファンの皆さまが喜んだ琥珀ですが、
私は
柴田先生の作品、ほんと、相性合わないんだわ。
ええ、あたしゃエセ宝塚ファンです。
情緒も読解力もないポンポコピーファンです、はい。
が、今回は今までで一番面白く観ることができました。
や、終わってみると
くそどおおおおでもいいハナシだな、という感想は
変わらないんだけれど、
でも、やっぱりどう考えても
台詞は古いながらもシャレてるしうまいし
役者たちの使い方や物語の構成もよくできているし
飽きずに大したストレスなく観られるというのは
ほっっっんとーに貴重だと
あらためて思いました。
今回、なかなか楽しめたのって
だいもん(望海風斗)のクロードがものすごくよかったのが
理由のひとつじゃないかと思う。
クソ真面目でいい人で
仕事はできるかもしれないけれど
人間としての深みが全くないお坊ちゃんであることが
言葉だけじゃなく表情や動きから
にじみ出ていて
その真っ直ぐすぎるピュアさにシャロンは惹かれたんだろうなぁってのが
よくわかる。
正直、私には魅力的な男に見えないけれど、
だいもんのおかげで
憎めないなぁって思えました。
初めてだわ。
(ごめん、他のクロードは「かっこいいだけの優柔不断なクソ坊ちゃんじゃねーか」としか
思えなかった・・・・・・)
だいもんって色んな意味で
クラシカルな、昭和臭のするジェンヌさんなんだなぁって
今回あらためて思いました。
だから
やっぱり昭和臭のするこの作品にピッタリです。
そしてクソ真面目なところも合ってたんだね。
すごく自然だった。
そしてまーやちゃん(真彩希帆)のシャロン。
まだ下級生でしかも童顔のまーやちゃんが
大人の女性の代表みたいなシャロンを演じるって
どうなんだろうと思っていたんだけれど、
まあもちろん柴田先生が描かれようとした
シャロンとは違うのかもしれないけれど、
私はこのシャロン、ものすごい魅力的に思えました。
元は
素直でおきゃんで自由で可愛げのある女の子だったんだろうな、
それが境遇のせいで色んな経験を経て
無理に大人にならなくちゃいけなくて
大人でいなくちゃいけなくて
本当は裸足で駆け回りたいのに
履きなれない高いヒールの靴を
靴擦れしながら履いていて
いつのまにかその痛みに慣れちゃった、みたいな
そんなシャロン。
自由でいたいけれど
時代や状況のせいで全てが叶うわけがない、
諦めと諦めきれない奔放さを
行ったり来たりしてるシャロン。
そういう色んな意味でのアンバランスな感じが
いつだって揺らぐことのない決まった道を歩いていた
(もちろん戦争に行っていたから
命の危険にさらされてはいただろうけれど・・・・)
クロードとしては
まるで見たことがない(しかも美しい)生物を発見して
興奮する子供のような気持ちに
戻ったんじゃないかな、と思ったりしました。
という感じの、
まーやシャロンは大人っぽい女性とか、
それを越えた魅力を持った不思議な存在として
すごーくいいシャロンだったなぁ・・・・。
だからこの二人が恋に落ちる必然性が
今回は見えたような気がしました。
実は私、いつも観ると
フランソワーズに感情移入しちゃうんですけど、
(「労わりだか傷つけあいだか知らないけれど
私を通り越して・・・・」みたいな台詞、あるじゃないですか、
あれ、ちょっと泣けるんだよね・・・・)
今回は初めて
シャロンに感情移入しましたね。
クロードは実は美しい思い出みたいにできる
若かりし頃の恋みたいな感覚かもしれないけれど
シャロンはもっと深く愛していたんだろうなぁ、なんて
勝手にしみじみ。
また観たいとは全然思わない演目だけれど、
初めて楽しめた「琥珀」でした。
だいきほの歌は・・・・・
もう何もいえません・・・・・(しみじみ)