どーも

松永金時です。

読者さま

このブログにご来訪

ありがとうございます。

 

戦前、戦後発表された娯楽本で

私が選んだ

MANIAXな本をご紹介する

松永金時の

MANIAXブックレビュー

 

今回、ご紹介する本は。。

 

1965発表

ギャビン・ライアル作

菊池 光 訳

カバー 矢萩喜従郎

深夜プラス1 

原題は

MIDNIGHT PLUS ONE

です。

 

ご存知

冒険小説の超有名作品です!

あの、内藤 陳先生も絶賛!!

ネットで調べたら2016年に

新訳版が出版されてるそうで

こちらもぜひ読んでみたいです。

(まだ読んでないので。。)

 

深夜プラス1 は

作家さんから、一般人の方々まで

たくさんの方が、素晴らしい、イマイチ等々、

語ってるので、作品自体の魅力紹介は

その方々に譲るとして、

 

変わった魅力紹介として

2つ言うと。。

 

本書は

ハヤカワ文庫

1976年4月30日  発行

2002年8月31日  35刷で,

(さすが人気作!再販多いっす)

 

私が最初に読んだのは、

表紙が多分、シトロエンDSが

疾走してる表紙でした。

 

今持ってる本書は

カバー 矢萩喜従郎さん版です。

。。で

その本でわかったのが

解説は田中光二さんでしたが

(田中光二さんは

我が赴くは蒼き大地

(読みました。展開が早かった。。)

異性の人(まだ未読です)等々

様々なジャンルの作品を書かれてる作家さま)

 

英米のいわゆる冒険ミステリ作家の諸作品

英米流冒険ミステリ

英米の冒険ミステリの分野

と説明してて

 

一度だけ、田中光二さんが

冒険小説について。。と説明してます。

 

解説最後に1976年4月とあるので

その時の文章とすると、

田中光二さんが、冒険小説という言葉をまだ

明確に書いてない。ということは

まだ

冒険小説という言葉が、

定着されてないと思います。

 

また、ネットで調べると

深夜プラス1は

1965に

CWA(英国推理作家協会)で受賞されており

当時の英国では深夜プラス1 は

推理小説のジャンルということです。

 

とゆうわけで

おそらく、1980年代に

英米、そして日本だけでなく

すべての国々の作品をひっくるめて

冒険小説というジャンルを定義したのは

内藤 陳さんであり、

 

内藤 陳さんが定義した冒険小説の

ベスト1とご本人が、言われてるので

 

深夜プラス1は

冒険小説の最高峰ということに

なるだろうと思います。

(あぁ。。

なんとか冒険小説協会の後継を

誰か。。継いで欲しいのですが。。)

 

冒険小説というジャンルを

定義したのは内藤 陳さんである!

これが1つ目。

 

2つ目が

深夜プラス1の影響作品の紹介です。

 

あーなるほど!っと思うのが

ジェイソン・ステイサムさん主演

映画トランスポーター

です。

 

読者さま!

まさしく深夜プラス1の影響

あると思いません!!

 

そして、

日本らしいというか

時代劇小説にも注目して欲しいです。

 

日本冒険小説協会大賞の候補に

時代劇小説がいくつかノミネートされてますが

 

時代劇小説の中で、

剣豪モノ、捕物モノとは一味違う

冒険モノがあるんです!

 

そこで、私のおすすめ

時代劇の冒険小説本が

 

山手樹一郎長編時代小説全集57

江戸へ百七十里

です!!

 

手元の本書は

春陽堂

1978年6月25日 初版第1刷

1979年12月15日  初版第3刷        

装画は国貞 (静憙堂文庫提供) 

です。

 

作品案内として

文芸評論家 石井冨士弥さんが

このスリルは

マクリーンの冒険小説の。。

と評しています。

冒険小説と捉えてる方がいるんだー!!

 

そこで

深夜プラス1と江戸へ百七十里を

比較しちゃいマッスル。

 

(深夜プラス1)

1960年代、欧州4月で

依頼人をブルターニュからリヒテンシュタインまでに

約1日の行程で送り届けること

 

 

(江戸へ百七十里)

1700年代の日本、

江戸、元禄時代の

梅の花が散る、春から初夏にかけて

(元禄時代は

徳川綱吉公、生類憐れみの令、赤穂浪士の討ち入り頃)

江戸から岡山にある津山藩まで

百七十里、700キロ

歩いて20日超の距離を約20人で移動する。

 

(深夜プラス1)

シトロエンDSで目的地まで向かう。

(途中いろいろあって車は変更へ)

 

(江戸へ百七十里)

駕籠(かご)と徒歩で目的地に向かう

 

(深夜プラス1)

主人公は

WW2時代はレジスタンスで

モーゼルC96を持つ

ビジネス エージェントという仕事

(ボディーガード的なものと思います。)

 

(江戸へ百七十里)

主人公は

本所亀沢町(東京都墨田区らしい) 

町道場 長谷部道場で

天真一刀流の流れを組む

初代 亀沢町の隠居老のもとで

長谷部一刀流の免許皆伝を持ち、

謎の出生に悩む。

 

(深夜プラス1)

フランス国際警察と

WW2時代は、レジスタンスとして共に戦ったのに

雇われたガンマンと謎の妨害者たちに追われる。

 

(江戸へ百七十里)

お家乗っ取りを企てる三佞臣(さんねいしん)と

ごろん棒剣客がたむろする

地獄道場の渋川一心斎一向

そして

まさかの敵方の攻撃に会う。

(砲術指南の登場ということは。。!)

 

そして、そして

裏切り者、助っ人等々

 

問題山積み、

どうする。。

深夜プラス1の主人公?!

江戸へ百七十里の主人公?!

 

日本の時代劇小説で

まさか?こんな?

痛快冒険小説があったなんて?!

 

山手樹一郎作 

江戸へ百七十里は

痛快、娯楽、冒険小説だ!  99度合

 

ーーー

追記1

ネットで調べたら

歴代の津山藩主で

江戸元禄時代、1700年ぐらいに

津山藩当主の継承承認のため

岡山県津山藩から江戸へ向かうが

途中で亡くなった事件があったらしく

 

ひょっとして、江戸へ百七十里の

元になってるかもしれません。

(資料不足でわかりませんが。。)

 

追記2

深夜プラス1と江戸へ百七十里とで

女性の役割が真逆というのも一興だと思います。