その③の続きです
【様々なお客様】
デイケア施設に通っていた80代の女性Iさんは、他人に触れられるのがお嫌いのようで、1年以上誰にも爪を切らせていませんでした。
その結果、変形しながら1センチ以上伸びてしまい(足の爪ですよ💦)、靴も靴下も普通には履けず、ヘルパーさんにつかまらないとまともには歩けない状態でしたが、それこそ「誰にも切ってもらえない爪」になってしまっていたのです。
伸びているだけでなく爪と皮膚の間には、一度では取り切れないほどの汚れや角質などが溜まっていました。
施設に伺い、丁寧に丁寧に汚れを取りながら少しずつ切ったり削ったりして、2回目の施術が終わった時には見違えるほどきれいな爪(普通なのですが(笑))になりました。
オマケにちょっと足指を動かしたりさすったりしただけで、曲がっていた指の関節が伸びたのです。
そして、施術が終わったら、
ヘルパーさんを待つまでもなく私に「ありがとうございました。」と挨拶され、なんとスタスタと一人で歩いてお部屋に戻られたのです
それからも6週間か8週間ごとに施設に伺って施術をさせていただきましたが、性格まで明るく優しくなったと理事長さんやヘルパーさんからとても感謝されたのでした
足の親指の爪がまん丸に巻いてしまった60代女性K.Mさんは、
自分では切れないので伸びすぎて靴下も靴も履けず、11月の寒い日でしたが裸足にサンダルでサロンにいらっしゃいました。
皮膚科では「様子を見て、手術しましょう」と言われて、処置はしてもらえなかったそうです
この方はまず長さを整えました。
お爪がとても厚くて、まん丸な形状なので、爪切りでは全く無理で、私の商売道具であるニッパーも使えません💦
なので機械で少しずつ削っていき、爪の表面に巻き爪補正プレートを貼りました。
そして5~6回の施術で爪はほぼ平らになり、痛みもなく、大好きな旅行にも安心して行けるようになったととても喜ばれました。
たった一つのウオノメや巻き爪が痛くて、歩けなくなり、車椅子生活になり、寝たきりにまでなってしまう高齢者の方もいます。
足の底の皮膚が硬すぎたり、土踏まずが扁平でクッションが効かず、体が必要以上に疲れたり、体が変形してあちこちに痛みが出てしまう方もいます。
爪が皮膚に食い込んで化膿しているのを放置したためその傷口から菌が体中に回ってしまい、高熱を発して生死の境をさまよった方もいます。(この例はセラピストではなくお医者様の領域ですが)
足のトラブルは放置すると本当に危険な場合もあるのです。
そしてその後のQOLにも非常に影響を与えるのです。
その⑤に続きます