“ちびキン”ちゃん、おはようございます。

ちキ「おう。朝から探検や。」
私「活発ですね。」
ちキ「おとん、朝食食ったんか?」
私「いや…まだです。」
ちキ「じゃ、ちょっと待ってな。」

ちキ「あたしが…」
私「えっ?」
ちキ「あたしが、朝食作ったるから。」
私「…その気持ちだけでも嬉しいです。」

ちキ「ここがキッチンやな。」
私「…大丈夫っすか?」
ちキ「何しろ、キッチンに来るの、
   初めてやからな。」
私「…。」
ちキ「おかんはいつもここで、
   いろいろ作っとるわけやから、
   あたしにもできるはずや。」
私「食材は揃っているはずです。」
ちキ「あたしも立派なレディになるため、
   料理はじめよう思たんや。」
私「…素敵です。」

ちキ「よし、これや。」
私「何、作ってくれるんですか?」

ちキ「これ使おうや。」
私「これ何ですか?」
ちキ「知らん。…でも、
   箱が派手やから美味そうや。」
私「…なんか、
  隠してあるっぽいものだから
  高価なものなんじゃないですか?」
ちキ「大丈夫や。
   あたしが今日の料理長や。」

ちキ「あぁ、忙しい忙しい。」
私「朝から、ありがとうございます。」

ちキ「ちょっと待ってな。」
私「ゆっくり待ってますね…。」




…もはや、レディです。。