ちキ「おっ、帰ってきた。」
私「ただいま、戻りました。」




妻「ねぇねぇ今日、
  全然ミルク、飲まんのだけど…」
私「なぬ…」




私「“ちびキン”ちゃん、どうしたんすか?」
ちキ「…あへ。」




私「ミルク、飲んでください。」
ちキ「全然、腹減ってないんよ…。」
私「体調わるいですか?」
ちキ「いや全然。どちらかというといい。」
私「ダイエットしてるんですか?」
ちキ「せやな…。
   レディになるためには、
   もうちょっと細い方がええか。。」
私「その必要はないです。
  ムチムチの今がちょうどいいです。」

ちキ「冗談や。『痩せたい』はない。」
私「じゃ、なぜミルクを
  飲まないんですか?」
ちキ「知らん。腹減らんからや。」
私「『飲まない』はうちでは
  大変な事になりますよ…。」




妻「ねぇ、飲まんでしょ?」
私「飲まんねぇ。
  今日、全然飲んでいないの?」
妻「ほとんど飲んでない…」

ちキ「あの…。大丈夫やで…。
   …ほんとに。
   ただ、お腹空いてないだけや。
   おとんもおかんも
   たまにはあるやろ。。
   今日、お腹空かないなーって時…」




妻「やっぱり、どこか悪いんじゃない?」
私「…元気そうだけど。。」
妻「いや、おかしいって。
  こんなに飲まないのは…。」
私「…そうね。…元気そうだけど。。」
妻「今日、全然飲んでないんよ。」
私「…なるほど。」

ちキ「この展開、ヤバない?」




妻「…大丈夫かな。。」
私「たしかに心配やね。」
妻「我慢強くて、無理してるかも。」
私「たしかに…」
妻「…病院連れて行く?」
私「そうね…」

ちキ「えー…。ヤバすの展開やん。。」




ちキ「はいはい、飲みまーす。
   では今から『ミルクください』の
   ぎゃん泣きしまーす。
   3…2…1…、、…わーん。」

突然、“ちびキン”ちゃんが泣いた。

妻「…お腹空いたんかな?」
ちキ「飲むから。ミルク飲むから。
   はよ、ちょうだい。」
妻「あっ、飲んだ。。」
ちキ「飲まんと病院行くやろ?」
妻「わっ、すごい飲む。」
ちキ「飲まんと病院行くやろ?」
妻「あ…これは、足りんわ。
  あなたー、ミルクおかわり。」
私「わかった。」
ちキ「おかわりせんと病院行くやろ?」
妻「よかったー。」

ちキ「こんなで、いかがでしょ。」






…大概、心配すると
こんなタイミングで解決する。
でも、もしも場合は
ウダウダやってる場合ではない。
その決断は難しい。。